デジタルモールド(Digital Mold)
業務提携企業が、素晴らしい技術を開発致しましたのでご報告します。
樹脂成形の技術で、専用にはなりますが従来のモールドベースと同じ構造で製品入れ子
部分のみデジタルツールを利用して成形型を製作する「デジタルモールド」という技術です。
業務提携先 : 有限会社スワニー (長野県伊那市)
日本経済新聞で紹介された記事を掲載します。
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デジタルモールド新聞掲載記事
開発スピードが問われる時代に、設計評価段階で量産と同じグレード樹脂で形状化が
安価に出来れば・・・という事で提携会社が独自に実験しており、3Dプリンター世界シェア
トップのストラタシス社製のObjet 260 connexの耐熱造形樹脂を利用することで、今回の
技術開発に至りました。
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デジタルモールド入れ子
この画像の製品入れ子部分は、3Dプリンターによる造形と造形サポート除去で5時間ほどで完成しました。
金型への組み込みや調整などは、1~2日ほどで出来ましたのでリードタイムは通常の金属入れ子に比べると
驚くほど短縮できおります。
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デジタルモールド成形トライ
やはり、成形条件は通常の成形と同じようにとはなかなか行きませんが、この短時間で量産と同じ材料で
部品形状確認できるのはデザイン担当の皆さんや、設計者様としては画期的ではないでしょうか。
今回の形状ではスライドコアも可動させて深いリブなども設けてみたのですが、しっかりエジェクターで
型離して成形ができましたが、外観はヒケやバリでまだまだ研究が必要です。
2013年10月初旬、大坂での展示会で金型を展示したので、初回トライでは無理をせずに、材料は
PP、POM、ABSの3材料で合計30ショットほど成形しました。
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デジタルモールド入れ子と製品
今後の課題は、型強度を考慮しながら成形圧力や樹脂温度をどこまで上げる事ができるか
入れ子形状の工夫で型強度の向上など課題を持って取り組むみます。
また、現在のテスト用モールドベースの他に、もう少し大きなサイズのテストも行える様にモールドベースを作成。
製品の拡大写真も掲載します。
けっこう深リブも出来ていて、いろいろな面で活用して戴ける筈だと感じております。
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デジタルモールド 試作品写真
MSPの手元にトライ品があります。
まだまだ勉強しなければならない事が多いのですが、ご興味のある方はお声掛け戴ければご説明に上がります。
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その際には「デジタルモールド」の件でとお申し付け下さい。
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