アルミ押し出し材を扱った事がない
「アルミ押し出し材を、扱ったことがないんです」
「アルミ押し出し材を、設計したことが無いんです」
「それでも、お願いしても大丈夫でしょうか?」
ご安心下さい、モチロン大丈夫です!
皆様から数多くのお問い合わせを戴き、誠にありがとうございます。
アルミ押出形材を活用する事は総合的な工数軽減に繋がる場合が多く、他の工法に比べ比較的安価な初期投資で済む為、コストダウン効果が高い工法だと確信し、皆様がご活用戴きやすくする為、MSPでは様々なお手伝いをさせて戴いております。
お問合わせの中には、アルミ押し出し材を扱った事がなく不安なままお問い合わせ戴くご担当者様も多くいらっしゃいます。
でもご安心下さい、設計に不慣れと仰られる方に当社では以下のようにお願いして情報を戴きながら、お客様のご希望を最大限盛り込んだ方向での立ち上げをお手伝いさせて戴きます。
・まずお客様がご希望される形状を、そのまま確認させて下さい
→ 製作可否を検討するため
・その形状でどんな機能を持たせたいか?
→ 機能性の付加、軽量化の提案のため
・意匠箇所など、外観に注意する場所はないか?
→ 表面注意個所の設定と、押出し下面の設定のため
・表面処理はどうするか?
→ コストダウンのために、長尺処理が可能か検討するため
・生涯使用量と一回の調達量の設定は?
→ 小ロット対応が必要な場合にアルミ押出しメーカーを選定するため
・納入先
→ 二次加工があれば、輸送費コストを考慮し加工先選定のため
このような情報を基に、形状の最適化を計りアルミ押し出しメーカーの選定を行います。
アルミ押し出しメーカーを選択したら、そのアルミ押し出しメーカーで対応可能な形状を考慮して見積り依頼をします。
設計に於ける簡単なポイントを幾つか上げさせて戴きます。
・左右対称形状に近い方が良い
・肉厚は均一な方が良い
・最低肉厚は1.2mm以上を希望される事が多い
・極端に狭い隙間は苦手
・精度が0.5mm以下を希望する箇所があるなら要確認
アルミ押し出し型材は、500℃近い熱間工程を経て成形されるので、切削加工のような高精度な寸法公差は対応できません。
しかし、アルミ押し出しの特性を活かした設計を行い、精度の必要箇所は2次加工で仕上げる事も可能です。
設計変更による活用例もあります
・複数部品を一体化して組立て工数を減らす
・意匠面をアルミ押し出し材でカバーさせ、別部品だったヒンジ等を削減する
・放熱効果を利用し、ヒートシンク形状で放熱機能を持たせた筐体部品設計を行う
・タッピングホール形状を活用しタップ穴の作業工程を削減する
・生産ロットが増えてきたのでブランク形状で押出材を作り、切削量を減らす
・板金部品を押し出し材に置き換える
・生産量減少に伴う、鋳物・ダイキャストからの置き換え
・肉厚の最適化を計り、軽量化に利用する
・量産は海外生産だが、開発は国内で行いたいので試作でアルミ押出し材を作りたい
また、よく聞かれるお話の代表例としては
「ロットの問題で躊躇してます」
と言うことです。
業界を見渡せば最低ロット300kg以上と言う定石があり、対応の良いメーカーでも100kg無いと駄目ですなどの要求が来ます。
設計の方が高付加価値の部品を設計しても、それを支える素材が調達できずに困っているご苦労を伺っております。
それを踏まえ、お客様のニーズを必死に訴えながら、メーカーを説得し続け特別な協力体制をを引き出し、MSPではロットの概念を壊す事に成功しました。
材質、形状諸々の条件は有るのですが、ロットの問題で他社で断られてMSPに駆け込まれたお客様には、お喜び戴ける結果を残し続けております。
「小ロットで出来るのは判った!でも、機能的な検証をする為の試作はどうするればいいのか?」
もちろん、そんなケースもございます。
その際には、あらゆる加工工法の中から最適な工法を選択して、検証にご利用戴ける部品を作成もお任せ下さい。
「表面処理もお願いしたいんだけど・・・」
お安い御用です。ご希望の色をご指定下さい。
対応可能な工法でご提案させて戴きます。
ワンストップ体制を構築しておりますので、どの様なご希望でもご提示下さい。
「設計力を製品開発に活かせないのは、製造業界全体にとって機会損失!」
と考えるMSPは業界の常識に真っ向から戦いを挑みます。
お客様と共に、最適な生産体制を構築する為のお手伝いをさせて戴きます。
アルミ押し出し形材の調達でお困りな方は、是非ともお問い合わせ下さい。
きっとお役に立つことが出来ると自負しています。
(お問い合わせ先)
2017年6月14日 10:00 AM | カテゴリー:アルミ地金(NSPルール), アルミ押出し材, ダイカスト, 切削加工, 協力メーカー 技術紹介, 熱伝導率