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アルミ地金の情報

中東情勢の悪化により、アルミ業界にも大きな影響がで始めています。

中東情勢とは関係なく国内の足元では、NSPルールに基づき4月~6月期において560円/kgが適用されることとなり、現状よりも60円/kgの上昇が確定しております。

それ以外の要素で中東情勢の不安定化により、国際相場であるLMEが敏感に反応し上昇中と言うニュースもあります。

エネルギー問題や円安による合金添加物のコスト上昇に、物流費アップなども含めアルミメーカー側としては値上げせざるを得ない状況になるのは容易に推測出来ます。。

7~9月期のNSP地金上昇よりも前に、メーカーの加工費・経費部分とされるロールマージンの値上げが始まるのは避けられない状況かと小生は危惧しており、注意深く見守る様にしたいと思います。

(要約)

中東情勢悪化により、バーレーンの製錬所がストップしています。
2026年3月、世界最大級の単一サイト製錬所であるAlba は不可抗力により出荷停止を発表しました。
物流の混乱を原因に上げています。


これによりアルミ価格はLMEで最大5.1%上昇しました。

中東地域全体で世界供給の約8%を占めるため、世界的に影響は大きいと推測されます。
中東→日本の一次アルミ輸入は年間 約80〜100万トン。


Alba の年間生産量は 約150万トンでそのうち輸出比率は 約75〜80%とされています。
その中でバーレーンのシェアは 5〜10%程度で約4〜10万トン/年とのこと。

※数値はネット情報を小生が要約したので、誤りがある可能性があります事を御賢察願います。

代表 伊藤

3月4日は「サッシの日」

1月が行き!
2月が逃げ!
3月がやって参りました。

そして、3月4日は「サッシの日」:「サッ(3)シ(4)」の語呂合わせから、本日はYKK AP株式会社(旧 吉田工業)様が制定した「サッシの日」です。

ガラス窓枠として馴染み深いアルミサッシですが、その多くは「押し出し成形」という、金型からアルミをところてんのように押し出す工法で作られています。
日本の住宅の近代化を支えたアルミサッシは、軽量で耐食性に優れ、複雑な断面形状を「押し出し」で量産できることから爆発的に普及しました。

しかし、近年では以下の課題から進化を迫られています。

アルミは熱伝導率が高いため、近年では樹脂を組み合わせた「複合サッシ」や、アルミの間に断熱材を挟む「熱遮断サッシ」が主流となっています。

アルミの融点は約660℃と鉄に比べて低いため、2011年頃の防火基準見直しを経て、耐火性能の厳格化が求められより高度な設計が求められるようになりました。

サッシでは「熱を伝えてしまう」ことが弱点となります。
逆にその特性を最大限に活かしたのがアルミヒートシンクです。
押し出し成形は、表面積を広げるための細かな「フィン(ひだ)」形状を作るのに最も適した工法です。

CPUやLED、パワー半導体などの熱を逃がすヒートシンクは、まさにアルミ押し出し技術の有効活用の結晶と言えますが、その製造技術の基礎を支えていたのはアルミサッシの生産です。

いまでもアルミ押し出しは建材のような大規模な「量産」がメインです。

しかし、近年の産業機器や試作開発においては、「必要な分だけ」の小ロット対応へのニーズが高まっており、その様なお問い合わせによりMSPの活躍の場が増えています。

特注サイズに合わせた特殊なフィン形状の製作。
放熱性能と意匠性を備えた、基板ケースの製作。
LED関連の収納ケースとしてのアルミレールの製作。
小ロットや金型費を抑えた試作対応や、数十本〜数百本単位での生産の対応も行っております。


このように、アルミ窓枠として日本の住宅を支えてきたアルミ押し出し技術は、現在ではヒートシンクをはじめとする精密・電子機器分野において、MSPではより柔軟に「小ロット対応」のニーズにお応えできる体制を整えております。

アルミ押し出しの小ロット調達でお困りの際には、遠慮なくMSPまでご連絡下さい。

お客様のニーズに沿った対応ができるよう、メーカー様とも連携し対応させて頂きます。

お問い合わせをお待ちしております。

営業部 伊藤でした。

ヒートシンクはなぜアルミか?

長年ヒートシンクを扱っていて質問されるのは「熱伝導率なら銅がいいですよね?」といった疑問。

答えを最初に言ってしまうと「塑性加工が容易」で「比重が低い」ので「製品コストのバランスが良い」事に尽きます。

その理由を、以下の特徴から確認してみましょう。
※比重は代表的な合金で抜粋しました
※金額部分は、2026年1月末現在の価格をベースに丸めて掲載しています

(まとめ)
金属/ 熱伝導率(W/m・K)/ 比重/特徴
銀 /429 /10.49/最高の熱伝導率を持つが高価で実用向きではない
銅 /398 /8.96/高性能だが重く、価格も高い
アルミ /237 /2.7/軽くて安価、コスト・性能のバランスが最適
鉄 /80 /7.87/強度はあるが、熱を伝えるスピードは遅い
ステンレス /15/7.93 /耐久性はあるが、熱を伝えにくい

(個別の特徴)
銀(429 W/m・K): 熱伝導王ですが、コストの面で実用性に大きな制約があります。
貴金属としての価値が高く、産業用製品への大量採用は現実的ではありません。
(1kg当たり 約60万円)

銅(398 W/m・K): 優れた熱伝導性を持ち、電気伝導性も高いため電子機器で重宝されます。
しかし、アルミニウムの約3倍の密度と高い価格が制約となります。
特に大型の部品では重量とコストの両面で不利になります。
(1kg当たり 約2000円)

アルミニウム(237 W/m・K): 銀や銅に次ぐ熱伝導性を持ちながら、軽量さと比較的安価な価格が強みです。
この「性能・重量・コスト」のバランスの良さが、幅広い製品開発において選ばれる理由となっています。
(1kg当たり 約1000円)

鉄(80 W/m・K): 強度は高いものの、熱伝導率はアルミニウムの約1/3です。
熱を均一に分散させる用途には不向きですが、構造材としての価値は高いです。
(1kg当たり 約150円)

ステンレス(15 W/m・K): 耐食性に優れますが、熱伝導率は極めて低く、むしろ熱を遮断する性質があります。
食品業界ではこの特性が逆に活かされることもあります。
(1kg当たり 約1000円)


この比較から見えてくるのは、アルミニウムが「高すぎず、低すぎず、ちょうど良い熱伝導率」と「軽量さ」「コスト効率」を兼ね備えた、実用的な素材だということです。

アルミ押出し材で複雑な形状を成形し、表面積を稼いで放熱性能を高められるコトもアルミが選ばれる大きな理由となっています。

アルミヒートシンクに関する調達の際にご一報頂ければ、必ずお役に立てると自負しております。
ご連絡をお待ちしております。

ヒートシンク担当 
営業部 部長 坪谷

既存の調達網で「NO」と言われた経験はありませんか?

製造現場を支える調達部門の皆様、このような課題に直面していませんか?

  • 客先から急な特注オーダーが入ったが、既存の仕入先からは「最低ロット(数百kg〜)」に満たないと断られた。
  • 設計変更が必要だが、今の工場は「完成した図面がないと動けない」とスピード感に欠ける。
  • 試作や補完部品のために、10kg〜100kg程度の極小ロットを短納期で確保したい。

自社工場を持つメーカー様ほど、既存の供給網(サプライチェーン)が大規模向けに最適化されているため、こうした「隙間」の案件がボトルネックになりがちです。


「メーカー」と「商社」のいいとこ取り。
MSPが選ばれる3つの理由

MSPは、単にアルミ材を卸すだけの会社ではありません。
私たちは、大手メーカー様の調達部門が抱える「小回りの効かないリスク」を解消するため、あえて規模を抑制し無駄を排除することで機動型パートナーとして活動しております。

1. 「10kgからの極小ロット」を現実にするネットワーク

通常、アルミ押出は大ロットが基本ですが、当社は国内・海外の多様なラインを使い分け、10kg〜100kg単位のオーダーを日常的に受注し納品しています。
既存サプライヤーを補完する「セカンドソース(第2の供給源)」として、急な設計変更やスポット生産を支えます。

2. 設計図面の前段階から「伴走型」でサポート

「図面を引く時間がない」「アイデア段階で製造可否を確認したい」という場合こそ、当社の出番です。 アルミ押し出しの特性を知り尽くした技術営業担当が、断面形状の設計支援からコストダウン提案(部品の統合など)まで実施。貴社の設計・開発リソースの負荷を軽減します。

3. 加工・表面処理まで完結する「ワンストップ体制」

押出した後の切断、マシニング(穴あけ・削り)、アルマイト処理だけではない表面処理。
これらを別々の業者に手配する手間は、調達担当者の大きな負担です。
当社はこれら全工程を一括で引き受け、「あとは組み付けるだけ」の完成品状態で貴社工場へ納品します。


BCP(事業継続計画)の観点からも、新たな選択肢を。

一つの仕入先に依存することは、予期せぬ事態が起きた際の大きなリスクです。
MSPを調達先に加えることは、貴社の製造ラインに「柔軟性」と「強靭性」をもたらします。

「今の仕入先では間に合わない」「この数量では受けてもらえない」 そうした案件こそ、まずはMSPにご相談ください。

「できない」を「形にする」解決策を、即座にご提示します。

レアアースの問題はどこに?

新年早々、不穏な空気に包まれながらのスタートで「午年だけにウマく行く!」なんて言ってられないな~と思っております。

色々と心配なことがニュースだけでは理解が深まらず、Geminiさんに質問してみました。

その結果を踏まえ、自社に対する影響がどの程度になるか想像しながら判断して行きたいと思います。

<以下は、引用です>

Q:中国から輸入したレアアースを使って、日本国内で生産した部品を中国へ輸出しなかったら、中国の製造業に与える影響はどの程度になる?

A:2026年現在の国際情勢(特に直近の中国による日本への輸出規制強化)を踏まえると、日本が「中国産レアアースを使って作った高性能部品」を中国へ送り返さないという選択をした場合、中国の製造業には「致命的な精度の欠如」と「次世代製品の停滞」という深刻な影響が出ると予想されます。

「材料(レアアース)を持っているのは中国」ですが、「それを使いこなす究極の技術(加工部品)を持っているのは日本」という非対称な依存関係があるからです。具体的に以下の3つの分野で大きな影響が出ます。

  1. プレミアムEV・空飛ぶクルマの性能低下
    中国は世界最大のEV生産国ですが、テスラなどの世界市場で戦える「プレミアムクラス」や、次世代の「空飛ぶクルマ(eVTOL)」には、日本製の重レアアースフリー磁石や高効率モーター部品が不可欠です。

影響: 中国が自国のレアアースを使って磁石を作っても、日本製の「熱に強く、小型で高出力」なレベルに達しない場合、中国製EVは航続距離が落ち、国際競争力を失います。

  1. ヒューマノイドロボット・工作機械の「麻痺」
    2026年は中国にとってロボット産業の勝負年ですが、ロボットの関節に使われる高精度アクチュエータ(駆動装置)や精密センサーの核心部分は、依然として日本企業の独壇場です。

影響: 中国は「ロボットの形」は作れても、日本製の精密部品がなければ「人間の指先のような繊細な動き」ができなくなります。工場の自動化(スマートファクトリー)の精度も大幅に低下します。

  1. ハイエンド・スマートフォンのカメラ機能
    中国製スマホ(HuaweiやXiaomiなど)のカメラに使われる手ぶれ補正用アクチュエータなどの超精密部品も、日本独自の加工技術によるものです。

影響: 部品供給が止まれば、中国メーカーはフラッグシップ機(高級モデル)の生産ができなくなり、AppleやSamsungに対する優位性を失います。

Q:日本が輸出差し止めをしたら、中国は他国から代替え品の調達で乗り切れないのか?

2026年現在の国際情勢、特に直近(2026年1月6日)の中国による対日デュアルユース(軍民両用)品目の輸出禁止措置といった緊迫した状況を踏まえると、日本が「高性能部品」の輸出を差し止めた場合、中国が他国からの代替調達で乗り切るのは短期的には極めて困難です。

理由は、単に「材料」の問題ではなく、日本が握っている「特許」と「製造ノウハウ(歩留まり)」の壁にあります。

  1. なぜ他国(韓国・ドイツ等)で代替できないのか?
    中国が代替先として検討しそうな国々との比較で見ると、以下のボトルネックが浮かび上がります。

韓国: 電機・半導体分野では強力ですが、高性能磁石(ネオジム磁石等)や精密アクチュエータの核心技術については、日本企業(日立金属/プロテリアル、信越化学など)が持つ強力な特許網を回避できません。韓国企業も、最先端モデルには日本の部材や製造装置を使っているケースが多いのが実情です。

ドイツ: 精密機械のライバルですが、ドイツ自体も現在、中国への過度な依存を減らす「デリスキング(リスク低減)」の舵を切っています。また、ドイツの高性能部品も供給能力に限りがあり、中国の巨大な需要をすべて埋めることは物理的に不可能です。

アメリカ: そもそも対中輸出規制を先導している立場であり、日本が止めたものをアメリカが肩代わりして中国に売ることは、現在の同盟関係の枠組みからしてあり得ません。

  1. 「材料」はあっても「レシピ」と「調理器具」がない
    中国はレアアース(材料)を世界一持っていますが、それを「マイナス40℃から150℃まで性能が変わらない磁石」や「0.01mm単位で動く精密モーター」に仕上げる「レシピ(配合技術)」と、それを安定して作るための「調理器具(日本の工作機械や検査装置)」が不足しています。

精度の壁: 中国国内で代替生産を試みても、初期不良率が高かったり、耐久性が半分以下だったりといった「品質の壁」にぶつかります。

歩留まりの悪さ: 同じものを作ろうとしても、日本製の部材を使わないと製造ラインの歩留まり(良品率)が劇的に下がり、製品コストが跳ね上がります。

  1. 中国製造業への具体的なダメージ(2026年予測)
    もし日本が輸出を差し止めた場合、中国の以下の産業は「致命的な停滞」に追い込まれます。

次世代EV(電気自動車): モーターの小型化・高効率化ができず、欧米市場で戦えるスペックの車両が作れなくなる。

産業用ロボット: 中国が国策で進める「スマートファクトリー」に必要な、精密な動きを支えるセンサーや減速機が手に入らなくなる。

ハイエンド・スマホ: カメラのオートフォーカスや手ぶれ補正ユニットが日本産から切り替えられず、高級路線の製品展開が止まる。

まとめ:日本が持つ「見えないチョークポイント」
中国が「レアアースという蛇口」を閉められるのに対し、日本は「部品という心臓部」を止める力を持っています。中国が自国でこれらを完全内製化(代替)するには、少なくとも5〜10年の歳月と天文学的な投資が必要と言われており、即座に「他国から買って乗り切る」ことは不可能です。

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