表面処理
アルミと一言に言っても、配合している合金によってそれぞれの特徴があります。
「Al-Mg-Si系」と言うと判り難い人も多いと思いますが、A6000系合金と言うと、それね!と言う方は多いのではないでしょうか。
A6000系と言えば、国内では最もポピュラーな押し出し材に使われる「A6063」 も「Al-Mg-Si系合金」と言う事になります。
主な用途は、建材や船舶、車輌部品、構造物に始まり、家具や家電など多くの分野で採用されております。
押し出し加工性に優れており、強度や耐蝕性も良好で、表面処理性も良い事から様々な分野で採用されております。
また、熱伝導にも優れている事で「ヒートシンク」を始めとした放熱性を求める部品としても多く採用されております。
単純に主な合金別の熱伝導度を列記してみます。
*文献によって数値にバラつきがあります。
(単位 : W/m・K)
A1060-O 230
A2011-T8 170
A3003-H18 180
A5052-H34 140
A5056-H38 110
A6061-T6 170
A6063-T5 210
A7075-T6 130
ADC12 96
HT-1 171
DMS5 150
これだけの差があるので放熱性を求める部品の場合、どの合金をベースに設計するかにより製品の大きさを左右する程の違いが出来ます。
A6063材がヒートシンクの材料として採用されているのは、押出性の良さは勿論ですが放熱性能の面でも大きなメリットがあるからです。
但し、この系統の合金にも弱点はあります。
溶接には弱く、アルミの長所でもあるはずの高熱伝導の関係で、溶接個所だけでなく周辺部位まで熱による強度低下が起きてしまう点にあります。
強度的な要求がなければ問題はありませんが、強度を求める場合にはボルトやリベットなど物理的に何かしらの締結方法を用いることが多いのもこの材料を採用する際には注意が必要です。
今日は、一般的にはA6000系と称される「Al-Mg-Si系」アルミ合金についてまとめてみました。
MSPでは、それぞれの合金特性を活かした最適設計のご提案をさせて戴き、設計段階からのコストダウン活動をお手伝いさせて戴いております。
アルミ押し出し形材を始め、アルミヒートシンクなどでお困りの際には、遠慮無くお申し付け下さい。
皆様からのお問い合わせをお待ち申し上げております。
(お問い合わせ先)
営業担当 : 坪谷・伊藤
HP http://mspjpn.com/
mail sales@mspjpn.com
電話 045-633-1056
FAX 045-633-1051
2016年6月15日 2:33 PM | カテゴリー:アルミ押出し材, ヒートシンク・放熱板, マグネシウム合金, 切削加工, 学びのメモ, 材料について, 表面処理
アルミニウム押出し材 断面検討案
アルミニウム押し出し形材に関するお問い合わせを多数戴き、誠に有難うございます。
「アルミ押し出し材を扱うのが初めてなので、どの様に設計して良いか判らない」
と言った、お問い合わせも多数頂いております。
MSPでは、初めての方でもスムーズに設計作業を進められる様に、サポートさせて戴きます。
MSPは、DWG,DXF形式であれば社内で作図し、お客様のご要望に沿った、公差を織り込んだ形状の提案をさせて戴いております。
相談は、お気軽にご連絡戴ければと思っております。
写真の形状は、以前に頂きました案件をかなりデフォルメした形状ですが、最終的にこの様な形状に仕上げたいと言うご要望でした。
まず、ご提案するにあたって幾つかキーとなる部分に関する質問を必ずさせて戴きます。
・使用用途
・生涯ロット数と、発注ロット数(見込みで構いません)
・表面処理の有無(外観注意箇所はないか)
・他部品と嵌合する場所と、嵌合部品の公差
・二次加工がある場合の基準点(加工図があればより理解が深まります)
・重要寸法と希望公差
少なくとも、この点は確認させて頂くようになります。
用途が分かれば、材質が最適なのか判断できます。
表面処理があるのか、外観注意箇所の有無がわかれば、仕上げ加工を入れるのか、押出し面のまま使えるのか判断できます。
他部品との嵌合箇所があれば、そこは公差も含め厳しく管理する重要寸法になります。
このような事を踏まえ、アルミ押し出し工程で実現可能な公差を勘案し、必要な場所には仕上げ加工を入れるための肉盛りを行い、逆に無駄な肉厚は重量=コストとなるので、なるべく軽量化の方向でご提案申し上げます。
但し、1m当たりの重量が150gになるような形状ですと、押し出し自体が不可能になるケースが多いので、どうしても押し出し材を利用した方がコスト的に有利だと判断出来る場合には、あえて余計な肉盛りを行って重量を稼ぎ、押し出し可能な形状にしてしまうケースも御座います。
また、アルミ押し出し材の二次加工までお任せ頂く事により、加工者と協議の上で形状を作り上げることが可能となり、不良品の発生を抑制できる法案を盛り込んだり、クランプ場所を上手に設定する事により加工費の抑制に繋げられるなどのメリットを出せるのも、MSPならではの特徴だと自負しております。
最初に頂く図面は、簡単な手書きのものでも構いません。
MSPにとって一番最初に重要なのは、サイズ感が分かることとお望みの形状を認識することです。
必要であれば、設計図を作成することも可能です(作図は、基本的に有料となります)
MSPへお問い合わせ戴く方の多くは「他で断られた」と言う場合が多いのですが、技術商社と言う看板に恥じぬ様なご提案を通じて、お客様のご要望に最大限対応させて戴く事で、アルミ押し出し材の可能性を認識して戴ければと思っております。
アルミ押し出し材の加工でお困りの事があれば、先ずはご連絡下さい。
ベテランの技術営業担当が、メーカーに確認せずとも大枠の回答はさせて戴けますので、開発効率にも寄与すると思います。
皆様からのお問い合わせをお待ち申し上げております。
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2016年5月20日 2:59 PM | カテゴリー:アルミ押出し材, 切削加工, 加工豆知識, 外観仕上げ部品, 材料について, 簡易加工, 表面処理
設備関連安全対策品
カラーパターン
リング ゴールドアルマイト
切削パス間隔 確認テスト塗装
オリジナル商品 カラーアルマイト
電子機器筐体 切削加工後に意匠性指定色塗装
旋盤 鏡面仕上げ アルマイト加工
DMS5にブラックアルマイト、マスキング
旧車レストア部品 アルミクロムメッキ、クロメート処理
オリジナル商品 スタンプ印刷
LED照明用ヒートシンク 切削サンプルへの塗装
美容用品 切削後ショットブラスト、指定カラーでのアルマイト処理
2016年4月14日 11:13 AM | カテゴリー:ASSY加工, アルミ押出し材, オリジナル商品, ショットブラスト, ダイカスト, バフ仕上げ, 切削加工, 協力メーカー 技術紹介, 外観仕上げ部品, 表面処理
加工品の治具
いよいよ2月も終盤となり、3月末の期末に向けお引き合いを活発に頂いております。
お問い合わせ戴ける皆さんが一様に仰られるのが
「既存の協力会社さんがキャパオーバーしていて・・・ 」
と言う事で、お困りだとご連絡を戴きます。
MSPでは、優良工場100社を超える協力会社と連携しております。
決して余力のある訳ではありませんが、出来る限り対応させて戴ける様に
協力会社の受注状況を日々確認しながら営業活動を行っております。
決算に向け、追い込みでお急ぎの加工品など御座いましたら、遠慮無く
お問い合わせ下さい。
全てが対応出来るとは言えませんが、出来る限りの対応をさせて戴きます。
材料調達から、表面処理までワンストップサプライ可能なMSPへお任せ下さい。
皆様からのお問い合わせをお待ちしております。
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営業担当 : 坪谷・伊藤
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2016年2月26日 7:27 AM | カテゴリー:アルミ押出し材, ヒートシンク・放熱板, 切削加工, 協力メーカー 技術紹介, 樹脂加工, 真鍮(黄銅), 表面処理
- 真鍮 複合旋盤加工品 メッキ前
今日は、旋盤加工とメッキ処理の話題です。
この部品、これからクロムメッキに回ります。
真鍮製の複合旋盤加工品で、二条ネジが切られています。
メッキ厚を考慮したネジ穴の設定をしておかないと納品してから「ネジが入らない」と言うクレームを誘発します。
メッキは、鋭利な部分が通電しやすいのでより多く膜厚が生成されてしまう傾向があります。
この二点を基にして、設計段階から意図的に膜厚が厚くなっても良い素材加工寸法を設定する事により、メッキ工程での余分なマスキングや後加工に拠る修正などを無くすことが出来ます。
当然、切削の挽き目をどのレベルで設定するかによっても、仕上がりの品質が変わってきます。
すなわち設計段階からこういう点を考慮することで、余分なコストが削減できる訳ですね。
この部品ではありませんが、長年メッキ品を多く取り扱わさせて頂いているMSPでは、その辺りに細心の注意を払っております。
表面処理までワンストップサプライ可能なMSPへお任せ下さい。
皆様からのお問い合わせをお待ちしております。
(お問い合わせ先)
営業担当 : 伊藤
HP http://mspjpn.com/
mail sales@mspjpn
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FAX 045-633-1051
2016年2月15日 5:51 PM | カテゴリー:ASSY加工, 切削加工, 外観仕上げ部品, 真鍮(黄銅), 表面処理
アルミ押し出し材の展示
テクニカルショウヨコハマ2016にお越し頂いた皆様
共に出展した心技隊メンバーの皆さんお疲れ様でした。
そして、ありがとうございました。
今回は以下の点を基本要素として展示致しました。
「選択と集中」 「ランチェスター弱者の戦略」 「ブルーオーシャン」
展示会場内で「アルミ押し出し材」一本で展示していたのは弊社のみ。
ブルーを通り越して「ホワイトオーシャン」状態ではないかと思えるほど。
他にも出来る事は山ほどあれど、敢えて一本に絞った事が
来場者の方へアルミ押し出し材をストレートに訴求出来た
のではないかと思います。
アルミ押し出し材の説明させていただく中で、切削加工品も得意とか
ダイキャストもやれるとか、板金も任せて下さい等々・・・
ワンストップサプライシステムの話も説明させて頂きました。
MSPに興味を持って頂けた方に情報を届ける事が出来たと思います。
名刺交換させて頂いた皆様、名刺は頂けませんでしたがご説明させて
戴く時間を頂戴した皆様、ありがとうございました。
折角の良い出会いをビジネスに繋げられる様にして行きたいと思います。
改めてとなりますが、テクニカルショウヨコハマ2016にご来場の皆様
出展された皆様お疲れ様でした。
2016年2月7日 5:11 PM | カテゴリー:アルミ押出し材, オリジナル商品, ヒートシンク・放熱板, 切削加工, 展示会情報, 社内加工, 簡易加工, 表面処理
テクニカルショウヨコハマ2016 2日目開幕です!
パシフィコ横浜で開催中の「テクニカルショウヨコハマ」に「e-32」ブースにて出展中です。
アルミ押し出し材の展示を行っております。
自社商品の「快足アルミ放熱ボード」シリーズの展示も行っておりますので、ご来場の際には是非お立ち寄り下さい。
初日の反省を活かし、2日目はPOPの追加も行いました。
皆様のご来場を、心よりお待ち申し上げております。
2016年2月4日 9:30 AM | カテゴリー:アルミ押出し材, オリジナル商品, ヒートシンク・放熱板, メディア掲載報告, 展示会情報, 簡易加工, 表面処理
テクニカルショウヨコハマ2016
2月3日~5日の期間で、パシフィコ横浜において開催される
「テクニカルショウヨコハマ2016(第37回工業技術見本市)」
に出展させて戴きます。
出展ブースは、生産(加工技術)分野「e‐32」となります。
MSPワンストップサプライシステム
今回の出展では、アルミ押し出し形材を中心に据えた展示を行います。
アルミ押し出し材の小ロット対応についてや、二次加工に関する点などを多くの皆様にご説明させて戴ければと思います。
昨今、急激にご要望が増えて来ております「簡易加工」についてもお困りの皆様へ認知戴ける様にしてまいりたいと思います。
・アルミ押し出し材の切断
・端末のプレス加工
・ヒートシンクへのタップ加工
・簡易切削加工
・ボール盤での穴あけ 等々
もちろん、小ロットでの素材調達から、二次加工はもちろん、表面処理まで含めた「MSPワンストップサプライシステム」で対応させて戴きます。
ご来場の際には、是非ともお立ち寄り下さい。
会場を見学される前に、コートなどのお荷物置き場としても
ご利用頂ければと思います。
歩き回られて疲れた足を癒す為の椅子と「快足アルミ放熱ボード」を
ご用意してお待ち申し上げております。
宜しくお願い申し上げます。
2016年2月1日 11:13 AM | カテゴリー:ASSY加工, アルミ押出し材, オリジナル商品, ヒートシンク・放熱板, メディア掲載報告, 切削加工, 外観仕上げ部品, 展示会情報, 簡易加工, 表面処理
アルミ押し出し形材 加工治具
弊社は、アルミ押し出し形材の小ロット対応をさせて戴くことで、多くの皆様にお引き合いを頂いております。
多くのお客様からは「素材だけでなく二次加工も一緒に対応して欲しい」と言うご要望を戴きます。
MSPとしても、二次加工までお任せ戴ける体制を整えておりますので、その様な要望が有ることは非常に嬉しく、やりがいを感じる仕事となります。
アルミ押し出し形材の二次加工は、簡易的な加工が多いので
「どこでも出来るでしょ!」 「簡単だから安くて当然!」などと言う
イメージを持たれがちですが、異形材のクランプ(固定)には
少なからずのノウハウが必要となります。
写真の被加工物は非常に簡易的に見える形状で加工内容も
単純ですが、公差的に厳しくアルミ押し出し形材の公差の
バラつきによって加工精度が変わってしまうので、単純に
バイスで固定するだけでは不良率が高くなってしまいます。
そこで専用の固定治具を製作し、NCロータリーテーブルが
搭載されているマシニングセンターで加工を行っております。
四面フライス材などから加工を得意とする加工メーカー様が
見積もると、アルミ押し出し形材の公差のバラつきを理解
されて居ない場合が多く「バイスでクランプしてヤればいいや!」
と言う判断になる場合が多く、非常に安価な見積りを提出される
ケースが多く、見積りが競合した場合には残念ながらコストで
他社へ流れてしまうケースもあります。
しかし後日談を伺うと、精度確保が出来ず歩留まりが悪くなり
結果的に専用治具を作り対応する事となり、結果的に弊社の
提示したコストの方が安かったと言う事例が何回もあります。
アルミ押し出し形材の素材調達をメーカーから直接仕入れる
ことが可能で、二次加工を豊富に手掛け、その道に通じる
協力メーカーとタッグを組むMSPならではの 知見があります。
加工内容によっては、断面形状の見直しを提案させていただき
トータルコストでのコストダウンを実現させて戴いた事例も沢山ございます。
アルミ押し出し形材の素材調達、二次加工のお問い合わせは
アルミ押出形材を得意とするMSPにお任せ下さい。
他社では出せないメリットを提案させて戴ける様、お客様と共に
改善案を探らせて戴きます。
押出材で設計したが、最後にはアルミダイキャストで生産した方が
コスト的に優位だとか、プレス品に変更した方が競争力が有る
と言うケースや・・・
逆にプレスやアルミダイカストで設計したがアルミ押し出し材で
生産した方が優位性が有る!
など、多角的観点での最適な提案をさせて戴きます。
自動車、二輪車、新幹線、油圧、機械装置LED照明関連
弱電部品、装飾部品、ヒートシンクなど、あらゆる業界での
二次加工部品の納入実績が御座います。
皆様からのお問い合わせをお待ちしております。
(お問い合わせ先)
営業担当 : 伊藤・坪谷(ツボヤ)
HP http://mspjpn.com/
mail sales@mspjpn
電話 045-633-1056
FAX 045-633-1051
2016年1月29日 2:30 PM | カテゴリー:ASSY加工, アルミ押出し材, ヒートシンク・放熱板, 切削加工, 外観仕上げ部品, 材料について, 簡易加工, 表面処理
標準ボルトへの追加工
誠に悲しい現実ではありますが、廃業する会社が増えて来ています。
団塊の世代で、日本経済を支え続けてきた町工場のおっちゃん達が、続足リタイアしていると言う背景でしょうか。
その様な状況の中、今までお願いしてた簡易加工を依頼していた町工場が廃業してしまって依頼先がなく困っていると言う趣旨のお問い合わせが増えております。
MSPでは、標準品のボルトに逃しの追加工が必要とか、寸法を数ミリ短くしたい、先端形状を変えたいなど、標準品を上手に活用されるモノ作りのアイディアを形にするお手伝いが出来る体制があります。
1本~万まで、ロットにより得意な領域の協力会社を選定し対応しております。
ボルトに限らず、50角の板に穴を一つだけ開けたい。
標準のフラットバー・アングルを切断し、少しの追加工で部品を作りたい。
MSPは、簡易加工も含めさまざまなニーズにお応え出来るネットワークを構築しております。
皆様からのお問い合わせをお待ちしております。
(お問い合わせ先)
放熱関係営業担当 : 坪谷(ツボヤ) ・伊藤
HP http://mspjpn.com/
mail sales@mspjpn
電話 045-633-1056
FAX 045-633-1051
2015年11月20日 8:30 AM | カテゴリー:アルミ押出し材, 切削加工, 樹脂加工, 簡易加工, 表面処理
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