MSPブログ

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MSPは、面倒な商社です

いつも、MSPブログに訪問頂きありがとうございます。

もう9月ですね。代表の伊藤です。

今日は、チョットへそ曲がりな投稿になります。

今回は「MSPは、面倒な商社です」と言う、???題名です。

 

PRが目的なのに、「面倒」なんて書いたら駄目でしょ!

普通は、そう思いますよね。

 

しかし、MSPは本当に面倒な技術商社なんです。

特に、初めてのお客様に対してはその傾向が高いです。

 

その理由は簡単です。

初めてのお客様は、当社を美味しく使う方法をご存じないからです。

MSPには素晴らしい協力会社から多くのサポートを受けながら営業活動

をさせて戴いております。

この協力会社群は、それぞれ特色があります。

同じ工法を採用していても、一番美味しい部分は千差万別です。

 

お客様が今まで経験された方法を基に設計された部品を、MSPでも

同じ様にご希望のコストで対応できるかはまた別の話です。

 

また、MSPは以下の様な公式でお客様へ最大限の付加価値をご提供

出来る様に努めております。

お客様 x (協力会社 x MSP) = 無限の可能性

 

この公式の大切な部分は、お客様も一緒に入っていると言うことです。

お客様のご協力無くして無限の可能性を追求する事は不可能です。

我々側だけで追いかける可能性は、ある意味において・・・

MSP側でも、お客様側でも、勝手に自己満足活動しているだけです。


三人寄らば文殊の知恵ではないですが、この公式には三人(社)が

入っているので色々な知恵が湧いてきて当たり前なのです。


どうか、一緒に考えさせて下さい。

どうか、一緒に考えて下さい。


我々は、お客様の喜びが無い限り、売上も利益も得られないと言う事を

身に沁みて感じております。

決して騙すとかそんな姑息な事はしません。

三社がバランスよく利益を得る中で、お客様の力が最大化する方法を

必死に考え提案させて戴きます。

なので、考えるための情報を出来るだけ沢山下さい。

情報が少ない依頼は、その仕事に対する入れ込み方が少ないのでは

無いでしょうか?

我々は常に全力で受注する為に考動します。

なので「見積りだけ取ろう!」的なニュアンスはどんなにオブラートに

包んでも感じてしまうんです。

また、情報が少なくても受注出来てしまった案件は、高い確率で

クレームが発生したりします。これは当然の結末ですね。

 

世の中では、景気悪化に伴いエゴ見積りが飛び交い始めました。

少しでも安ければ、他社へ転注する為の見積りです。

義理人情は通じない時代なのは知ってます。

でも・・・

MSPは、明確な理由のない既存品の見積りはお断りしています。

仮にコストダウンしたいのであれば、目標コストを提示して頂く様に

依頼します。

既存品には当然ながら現行コストがあり、コストダウン要求には

目標コストがある筈です。

コチラは、品質と納期をそのコストでクリア出来るか検討するのが

後々に問題を残さない検討方法です。

なので、指し値のない現行品切り替え見積りはお断りです。

それが例えP社やT社だとしても、この姿勢に変わりはありません。

 

新規立ち上げ品は、なるべく初期段階から、設計初期段階から

お声がけ戴ける様にお願いしています。

品質と納期を守れる最適な工法を選択し、適正なコストを追い求め

ないかぎり安い部品は手に入りません。

 

こんな風に、MSPってとっても面倒くさい技術商社です。

その分お付き合い戴ければ、総合的にお得な技術商社だと自負

しております。

こんな面倒な技術商社でよろしければ、是非ともお声がけください。

 

面倒くさい技術商社の代表 伊藤の戯れ言でした。

皆さまからのお問い合わせをお待ち申し上げております。

(取り扱い分野)

  • アルミ押出形材に関する全ての加工
  • 旋盤加工部品
  • マシニング加工部品
  • 複合加工部品
  • ザス型によるプレス絞り加工
  • 冷間プレス鍛造部品
  • アルミダイカスト、アルミ鋳物
  • 樹脂インジェクション成形
  • ゴム成形
  • 精密バネ
  • 表面処理
  • 組付け加工

 

(お問い合わせ先)

営業担当 : 坪谷・伊藤
HP http://mspjpn.com/ 
mail sales@mspjpn.com
電話 045-633-1056 
FAX 045-633-1051

 

Al-Mg-Si系 アルミ合金

アルミと一言に言っても、配合している合金によってそれぞれの特徴があります。

「Al-Mg-Si系」と言うと判り難い人も多いと思いますが、A6000系合金と言うと、それね!と言う方は多いのではないでしょうか。

A6000系と言えば、国内では最もポピュラーな押し出し材に使われる「A6063」 も「Al-Mg-Si系合金」と言う事になります。


主な用途は、建材や船舶、車輌部品、構造物に始まり、家具や家電など多くの分野で採用されております。


押し出し加工性に優れており、強度や耐蝕性も良好で、表面処理性も良い事から様々な分野で採用されております。

また、熱伝導にも優れている事で「ヒートシンク」を始めとした放熱性を求める部品としても多く採用されております。


単純に主な合金別の熱伝導度を列記してみます。
*文献によって数値にバラつきがあります。
(単位 : W/m・K)

A1060-O   230

A2011-T8  170

A3003-H18 180

A5052-H34 140

A5056-H38 110

A6061-T6  170

A6063-T5  210

A7075-T6  130

ADC12    96

HT-1    171

DMS5    150


これだけの差があるので放熱性を求める部品の場合、どの合金をベースに設計するかにより製品の大きさを左右する程の違いが出来ます。

A6063材がヒートシンクの材料として採用されているのは、押出性の良さは勿論ですが放熱性能の面でも大きなメリットがあるからです。

 

但し、この系統の合金にも弱点はあります。

溶接には弱く、アルミの長所でもあるはずの高熱伝導の関係で、溶接個所だけでなく周辺部位まで熱による強度低下が起きてしまう点にあります。

強度的な要求がなければ問題はありませんが、強度を求める場合にはボルトやリベットなど物理的に何かしらの締結方法を用いることが多いのもこの材料を採用する際には注意が必要です。



今日は、一般的にはA6000系と称される「Al-Mg-Si系」アルミ合金についてまとめてみました。

MSPでは、それぞれの合金特性を活かした最適設計のご提案をさせて戴き、設計段階からのコストダウン活動をお手伝いさせて戴いております。

 

アルミ押し出し形材を始め、アルミヒートシンクなどでお困りの際には、遠慮無くお申し付け下さい。

皆様からのお問い合わせをお待ち申し上げております。

(お問い合わせ先) 
営業担当 : 坪谷・伊藤
HP http://mspjpn.com/ 
mail sales@mspjpn.com
電話 045-633-1056 
FAX 045-633-1051

 

 

マグネシウム合金記号について

新しい合金がどんどん開発されていますが、基本をしっかり理解すれば大丈夫です。

 

マグネシウム合金の名称について

 

マグネシウム合金の呼称は、一般的にASTM規格が用いられます。

ASTM規格では、合金成分に対応したアルファベットと添加量を表す数値で標記されます。

(ASTM: American Society of Testing and Materials 米国試験材料協会が定める材料に関する標準化規格)

 

材質 AZ31 のマグネシウム合金は 下表のように分解され

 

アルミニウムをを約をを約3 約約3%、 33%、亜鉛を約ををを約1 約約1%11%%%含んだマグネシウム合金という事になります。

 

A 添加量が第1位の元素

 

Z 添加量が第2位の元素

 

3 添加量が第1位の元素(重量%)

 

1 添加量が第2位の元素(重量%)

 

 

記号

A  アルミニウム

Z  亜鉛

K  ジルコニウム

X  カルシウム

M  マンガン

 

材質と成分

 

AZ31    アルミニウム 3% 亜鉛 1%

AZ61    アルミニウム 6% 亜鉛 1%

AZ80    アルミニウム 8% 亜鉛 1%未満

ZK60    亜鉛 6% ジルコニウム 1%未満

AM60    アルミニウム 6% マンガン 1%

AMX602  アルミニウム 6% マンガン 1% カルシウム 2%

 

マグネシウムの素材から2次加工までを一括供給

MSPは、マグネシウム素材製造メーカーと連携し、マグネシウム関連部品の加工も手掛けております。

 

一般的に、高コスト・燃えるなどのイメージを持たれやすいマグネシウム合金ですが、その特性を生かせば付加価値の高い商品開発が可能となります。

 

MSPは、Mg合金を利用した商品開発委のサポートを通して、日本でしか出来ないモノづくりのサポートをさせて戴けたらと考えております。

 

 

<マグネシウムの特性>

 

・実用金属としては、最も軽い材料です(比重 Mg1.8 Al2.7 Fe7.9)

 

・比強度、比剛性が鋼やアルミニウムより優れています(同重量ならアルミや鉄よりも強度や剛性を高められます)

 

・実用金属中最大の振動吸収性を有しています(駆動部品の振動を減らす事が出来ます)

 

・切削性に優れています(理論上Feを100とした場合、Al 29% Mg 16%の要動力指数となります)

 

・耐くぼみ性がすぐれています(変形に対する抵抗力が強い為、衝撃による窪みが生じにくい)

 

・温度や時間が変化しても寸法変化が少ない(放熱特性が良いので内部熱を効率的に放出します)

 

・高い電磁波シールド性(Mgのシールド性は、樹脂にメッキをした場合に比べて高い)

 

<想定用途>

・モバイル機器の筐体(軽量化・耐くぼみ性・シールド性)

・液晶パネルの背面ケース(高比強度・高比剛性)

・内部が高温となるPCやプロジェクタの部品(高放熱性)

・HDDのピックアップ(振動・衝撃吸収性)

 

など、軽量化だけでなくMgの特性が必要な部品に利用されています。

 

MSPでは、これから特に「振動・衝撃吸収性」の性能を生かせる部品の需要が増してくるのでは無いかと考えております。

 

Mgを利用した部品開発をご検討されておられましたら、是非お声掛け下さい。

素材製造メーカーと共に、お手伝いさせて戴きます。