MSPブログ

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ヒートシンクに表面処理は必要か?

ヒートシンクのお引き合いを戴く中で、性能に関するご相談もございます。

一例を上げれば

「ヒートシンクにアルマイト処理をすると性能は上がりますか?」

というご質問です。

 

アルマイト被膜の熱伝導率は、アルミニウムの1/3と言われておりますが、遠赤外線等の放射性が高いと言う特性を持っております。

この点にフォーカスしてみれば、処理をする事で性能が向上するとも言えるかもしれません。

もう一つは、アルマイト処理をする事により酸化皮膜を形成する多孔質層とアルミ母材の間には無数の窪みが発生します。

これが表面積増となって、性能に影響する事も考えられます。

使用環境によっては、経年劣化により表面に腐食が発生し狙った性能を維持できなくなる可能性もあります。

20年ほど前のヒートシンクメーカーは、ブラックアルマイト処理をすると性能が上がりますと喧伝していました。

しかし今は「表面処理をしてもしなくても大きな差はありません」と言う表現をしているメーカーもあります。

 

一概に性能に影響するだけの根拠はありませんが個人的な見解を言わせて戴きますと、比較的小型のヒートシンクなら加工コストにフォーカスして表面処理をお薦めしています。

 

アルマイト材は表面硬度が高くなる分、切断時のバリが発生しにくくなります。

これにより、バリ取り作業を無くせます。

 

加工での傷がつきにくくなり、工程間ハンドリングでも気の使い方が変わります。

加工スピードが上がるコストメリットは大きいです。


タップ加工抜け側のバリも出にくくなります。

 

梱包でも、無駄な緩衝材がなくとも輸送時の振動で発生する電蝕も防止できますし、保管時の腐食を心配する必要もありません。

梱包資材費のコストダウンと、梱包時間短縮、開梱作業の簡素化と廃棄物の低減。

 

こういう事の積み重ねが、加工費を引き下げる要因となり、製品トータルコストの引き下げにつながります。

 

と言う事で、性能は微妙にアップするかもしれませんが、それ以上にコストダウンという面で検討の余地があると確信しております。

 

以上の様に、MSPではお客様のニーズによって長年蓄積してきた経験を基にし、様々な提案をさせて戴いております。

 

ヒートシンクに限らず、加工品でお困りの際には遠慮なくお問い合わせ下さい。

 

私共の経験を踏まえ、適切な加工法を提案させて戴きます。

 

皆様からのお問い合わせをお待ちしております。

 

 

(お問い合わせ先)
営業担当 : 坪谷・伊藤
HP http://mspjpn.com/
mail sales@mspjpn.com
電話 045-633-1056

謹賀新年

2017年目標の漢字

2017年目標の漢字

謹賀新年

新年明けましてあめでとうございます。

旧年中は、ひとかたならぬご配慮を賜り厚く御礼申し上げます。

皆様におかれましても、天候にも恵まれ健やかな年明けを迎えられたのでは無いかと推察しております。

無事2017年を迎えられましたのも、ひとえに皆様のご好意の賜物と心より御礼もうし上げますと共に、より一層皆様のお役に立てる営業スタイルを目指して精進して参ります。

 

 

MSPの2017年の目標を一文字で表すシリーズで「断」が選ばれました。

参考までに、2016年は「生」、2015年は「道」2014年は「進」でした。

それぞれの年に、それぞれの言葉を胸に進んでまいりました。

2017年のMSPは次のステージに向け、ニッチな世界ではありますが小さくて大きな一歩を踏み出します。

素材調達、二次加工、表面処理、組付けでアルミ押し出し材に関わる全てのワンストップで対応させて戴くだけでなく 、その周辺部品にご利用されている加工部品も含め、より積極的に受注活動を展開して参る所存です。

また様々な背景から昨年までは遠慮をしていた業界にも、社員と協議を重ね足を一歩踏み入れる事と致しました。

MSPの優秀な協力会社のポテンシャルを最大限活かす為にも、是非ともチャレンジしていかなければならない業界だと思っています。

これはある意味で「継」に通ずることで、「決断を下す」「継続させる」「無駄な気遣いを断捨離」する事になるのだと思います。

残念ながら、創業2004年のMSPは、歴史、規模、資金力のどれをとっても、老舗の商社に敵うものはありません。

しかし、老舗商社にないMSPならではのストロングポイントがあります。

それは、協力会社の経営者仲間はみな若く、まだまだ現役でビシビシと仕事をしなければならない点です。

創業者もいれば、二代目、三代目の経営者で、40代を中心として、チャレンジングスピリットに溢れる、お金や仕事だけでは繋がる事の出来ない仲間がいます。

お互いが切磋琢磨し、日本の製造業を盛り上げようと真剣に考える仲間ばかりです。

この仲間がいる限り、今年の目標をクリアするのは容易いと確信しております。

また、弊社社員が昨年末から立ち上げていた案件も順調に推移しているので、その楽しみが目白押しです。


創業14年目を迎える時期になっても、貧乏暇なしに変わりはありませなが、14年目も一所懸命頑張りますので皆様からの暖かいご指導ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。

末筆となりましたが、皆様のご健康とご多幸、商売繁盛をお祈り申し上げます。


株式会社エムエスパートナーズ
代表取締役  伊藤昌良

MSPは、面倒な商社です

いつも、MSPブログに訪問頂きありがとうございます。

もう9月ですね。代表の伊藤です。

今日は、チョットへそ曲がりな投稿になります。

今回は「MSPは、面倒な商社です」と言う、???題名です。

 

PRが目的なのに、「面倒」なんて書いたら駄目でしょ!

普通は、そう思いますよね。

 

しかし、MSPは本当に面倒な技術商社なんです。

特に、初めてのお客様に対してはその傾向が高いです。

 

その理由は簡単です。

初めてのお客様は、当社を美味しく使う方法をご存じないからです。

MSPには素晴らしい協力会社から多くのサポートを受けながら営業活動

をさせて戴いております。

この協力会社群は、それぞれ特色があります。

同じ工法を採用していても、一番美味しい部分は千差万別です。

 

お客様が今まで経験された方法を基に設計された部品を、MSPでも

同じ様にご希望のコストで対応できるかはまた別の話です。

 

また、MSPは以下の様な公式でお客様へ最大限の付加価値をご提供

出来る様に努めております。

お客様 x (協力会社 x MSP) = 無限の可能性

 

この公式の大切な部分は、お客様も一緒に入っていると言うことです。

お客様のご協力無くして無限の可能性を追求する事は不可能です。

我々側だけで追いかける可能性は、ある意味において・・・

MSP側でも、お客様側でも、勝手に自己満足活動しているだけです。


三人寄らば文殊の知恵ではないですが、この公式には三人(社)が

入っているので色々な知恵が湧いてきて当たり前なのです。


どうか、一緒に考えさせて下さい。

どうか、一緒に考えて下さい。


我々は、お客様の喜びが無い限り、売上も利益も得られないと言う事を

身に沁みて感じております。

決して騙すとかそんな姑息な事はしません。

三社がバランスよく利益を得る中で、お客様の力が最大化する方法を

必死に考え提案させて戴きます。

なので、考えるための情報を出来るだけ沢山下さい。

情報が少ない依頼は、その仕事に対する入れ込み方が少ないのでは

無いでしょうか?

我々は常に全力で受注する為に考動します。

なので「見積りだけ取ろう!」的なニュアンスはどんなにオブラートに

包んでも感じてしまうんです。

また、情報が少なくても受注出来てしまった案件は、高い確率で

クレームが発生したりします。これは当然の結末ですね。

 

世の中では、景気悪化に伴いエゴ見積りが飛び交い始めました。

少しでも安ければ、他社へ転注する為の見積りです。

義理人情は通じない時代なのは知ってます。

でも・・・

MSPは、明確な理由のない既存品の見積りはお断りしています。

仮にコストダウンしたいのであれば、目標コストを提示して頂く様に

依頼します。

既存品には当然ながら現行コストがあり、コストダウン要求には

目標コストがある筈です。

コチラは、品質と納期をそのコストでクリア出来るか検討するのが

後々に問題を残さない検討方法です。

なので、指し値のない現行品切り替え見積りはお断りです。

それが例えP社やT社だとしても、この姿勢に変わりはありません。

 

新規立ち上げ品は、なるべく初期段階から、設計初期段階から

お声がけ戴ける様にお願いしています。

品質と納期を守れる最適な工法を選択し、適正なコストを追い求め

ないかぎり安い部品は手に入りません。

 

こんな風に、MSPってとっても面倒くさい技術商社です。

その分お付き合い戴ければ、総合的にお得な技術商社だと自負

しております。

こんな面倒な技術商社でよろしければ、是非ともお声がけください。

 

面倒くさい技術商社の代表 伊藤の戯れ言でした。

皆さまからのお問い合わせをお待ち申し上げております。

(取り扱い分野)

  • アルミ押出形材に関する全ての加工
  • 旋盤加工部品
  • マシニング加工部品
  • 複合加工部品
  • ザス型によるプレス絞り加工
  • 冷間プレス鍛造部品
  • アルミダイカスト、アルミ鋳物
  • 樹脂インジェクション成形
  • ゴム成形
  • 精密バネ
  • 表面処理
  • 組付け加工

 

(お問い合わせ先)

営業担当 : 坪谷・伊藤
HP http://mspjpn.com/ 
mail sales@mspjpn.com
電話 045-633-1056 
FAX 045-633-1051

 

アルミ押出形材の二次加工

 

アルミ押出し形材 加工治具

アルミ押し出し形材 加工治具

弊社は、アルミ押し出し形材の小ロット対応をさせて戴くことで、多くの皆様にお引き合いを頂いております。

多くのお客様からは「素材だけでなく二次加工も一緒に対応して欲しい」と言うご要望を戴きます。

MSPとしても、二次加工までお任せ戴ける体制を整えておりますので、その様な要望が有ることは非常に嬉しく、やりがいを感じる仕事となります。

 

 

アルミ押し出し形材の二次加工は、簡易的な加工が多いので
「どこでも出来るでしょ!」 「簡単だから安くて当然!」などと言う
イメージを持たれがちですが、異形材のクランプ(固定)には
少なからずのノウハウが必要となります。


写真の被加工物は非常に簡易的に見える形状で加工内容も
単純ですが、公差的に厳しくアルミ押し出し形材の公差の
バラつきによって加工精度が変わってしまうので、単純に
バイスで固定するだけでは不良率が高くなってしまいます。

そこで専用の固定治具を製作し、NCロータリーテーブルが
搭載されているマシニングセンターで加工を行っております。

四面フライス材などから加工を得意とする加工メーカー様が
見積もると、アルミ押し出し形材の公差のバラつきを理解
されて居ない場合が多く「バイスでクランプしてヤればいいや!」

と言う判断になる場合が多く、非常に安価な見積りを提出される
ケースが多く、見積りが競合した場合には残念ながらコストで

他社へ流れてしまうケースもあります。

しかし後日談を伺うと、精度確保が出来ず歩留まりが悪くなり
結果的に専用治具を作り対応する事となり、結果的に弊社の
提示したコストの方が安かったと言う事例が何回もあります。

アルミ押し出し形材の素材調達をメーカーから直接仕入れる
ことが可能で、二次加工を豊富に手掛け、その道に通じる
協力メーカーとタッグを組むMSPならではの 知見があります。

加工内容によっては、断面形状の見直しを提案させていただき
トータルコストでのコストダウンを実現させて戴いた事例も沢山ございます。


アルミ押し出し形材の素材調達、二次加工のお問い合わせは
アルミ押出形材を得意とするMSPにお任せ下さい。
他社では出せないメリットを提案させて戴ける様、お客様と共に
改善案を探らせて戴きます。

押出材で設計したが、最後にはアルミダイキャストで生産した方が
コスト的に優位だとか、プレス品に変更した方が競争力が有る
と言うケースや・・・

逆にプレスやアルミダイカストで設計したがアルミ押し出し材で
生産した方が優位性が有る!

など、多角的観点での最適な提案をさせて戴きます。

自動車、二輪車、新幹線、油圧、機械装置LED照明関連
弱電部品、装飾部品、ヒートシンクなど、あらゆる業界での
二次加工部品の納入実績が御座います。


皆様からのお問い合わせをお待ちしております。

(お問い合わせ先) 
営業担当 : 伊藤・坪谷(ツボヤ)
HP http://mspjpn.com/ 
mail sales@mspjpn  
電話 045-633-1056 
FAX 045-633-1051

少量なら社内で磨きます

アルミ押し出し形材 研磨仕上げ

アルミ押出し形材 バフ仕上げ


アルミ材部品で、外観を綺麗に仕上げたいと仰るのであれば当社内でピカピカに磨いてしまいます!

バフ処理を専門業者様に依頼してしまうと、切削加工後の横持ち運賃だけでも馬鹿になりません。
当社では、少量であれば社内作業で丁寧に手磨きさせて戴いております。

鏡面にまでは仕上げられませんが、顔が映り込む程度なら対応可能な研磨キットで対応します。

自社で作業する事によりレベル確認が出来ると言う利点もあり、量産移行後に処理メーカーへの的確な指示が可能となる為、お客様より許される事ならば対応しています。
綺麗に仕上げたアルミ部品を生地で使用する例は少なく、この後に化研アルマイトでより光沢を出す処理を行ったりします。

極稀にクリアラッカースプレーを吹いて欲しいと言うご要望もありますが、外観の保証をしないという前提でなら、その様なご要望にもお応えしております。

量産移行の場合には、取り扱いの丁寧な切削加工メーカー・バフ職人・ショットブラスト職人・意匠性アルマイトが得意なメーカー・意匠品が得意な塗装メーカーなど、多彩な協力会社をネットワーク化し、ワンストップにて最適な価格を実現してまいります。



右から左に動かすだけでなく、しっかりと自社の担うべきポジションで手を動かす事で、更なる技術知識の習得に努めて参りたいと思います。


アルミ押し出し材の試作品製作や、アルミへのバフ処理、クロムメッキ処理 などでお困りな場合には是非ともお声がけ下さい。
素材調達、切削加工から表面処理までMSPワンストップサプライシステム をご活用願います。


皆様からのお問い合わせをお待ちしております。

(お問い合わせ先) 
放熱関係営業担当 : 坪谷(ツボヤ) ・伊藤
HP http://mspjpn.com/ 
mail sales@mspjpn  
電話 045-633-1056 
FAX 045-633-1051

アルミ製品価格の値上げ情報

おはようございます。代表の伊藤です。 

早いもので、12月の声が聴こえる時期となってしまいました。

先般もご報告しておりましたが、アルミメーカー各社から地金の上昇分以外にも「RM(ロールマージン)」と呼ばれる加工費に相当するコストに対する値上げ方針が次々と発表されています。


当社が得ている情報では、以下の通りです。

2015年1月より適用
・アルミ地金NSP上昇分   30円/kg(未確定) 
・RM(ロールマージン)   40~60円/kg
・アルマイト処理費用    15~25円/kg
*値上げ幅はメーカーにより異なります。
*流通機構の違いにより、値上げ幅は大きく変化します。

ザックリ言ってしまうと「100円/kgの値上げ」になる可能性が大きいと言う事です。


アルミ地金は、国際相場での価格変動を定期的に反映させていこうというルールですので、従来通りの動きです。

 

しかし、RM(ロールマージン)やアルマイト費用の値上げは
「何故だ!」
「便乗値上げじゃないのか?」
などという 声も聞こえて来そうですが、小生なりに理解している範囲で説明させて戴きます。


皆さんにも判りやすい理由としては、円安による資源高騰で電気代、燃料代が高騰したと言う事です。

これと同じ様に、アルミは合金で使うことが殆どで、例に上げるならばA5052には、 Si、Fe、Cu、Mn、Mg、Cr、Zn、Ga、V、Ni、B、Zr、Ti などを合計で4%程度添加して合金にしています。

この添加物もアルミ地金同様に輸入しており、円安の影響で高騰しています。

その他、多種多様な経費も僅かながら上昇しており、製造原価を引き上げる要因となっています。

アルマイト費用に関しても同様の事がえいます。

アルミメーカー各社とも、強い意志を持って今回の値上げに当たる姿勢を示しております。

メーカーに言わせれば、言葉の綾ではありますが「値上げ」ではなく「値戻し」だという事なんですね。

 

弊社としては、出来る限りコスト上昇を抑えるべく、メーカーとの折衝に入っております。

但し、明らかに現在の市場価格と乖離する価格で供給させて戴いているお取引先様への価格改定は避けられないと思います。

利益が相反するお客様とメーカーの間に立ち、双方が納得して頂ける落とし所を作るのが弊社の役割なのだと思っております。

 

お読み戴いた皆様も、避けては通れない道だと思いますので、早めのアクションで各所との折衝を進められる事を強くお勧め致します。

 

取り急ぎ、ご報告まで。

金属表面処理用語

表面処理に関する用語を集めてみました。

 

アルマイト

「陽極酸化被膜処理」ともいい、アルミニウムに耐食性酸化被膜を施すこと。ショウ酸溶液中でアルミを陽極として電解すると、アルミの表面に多孔質で電気絶縁性・耐摩耗性の高い酸化被膜ができる。 さらに高圧蒸気または熱湯処理をして孔をふさぐと黄緑乳白色の耐食性にすぐれた被膜になり、建材用のアルミの表面処理によく使われている。 また自然発色法や染色法を利用して容易に着色でき、黒やブロンズ色が多用されている。 多孔質を利用して樹脂や金属を侵入させ、耐摩耗性を改善させたり通電性をもたせることもできるので、被膜の用途、目的によりクロム酸や硫酸などを使用して、さらに優れた特性を出すこともできる。

 

アルマイトタッチ跡

アルマイト処理をする際に、材料をつかんでアルマイトをかけるがそのつかみ部分にはアルマイトがかかっていない。その部分のこと。

 

硬質アルマイト

アルミニウム及びアルミニウム合金の表面処理で、陽極酸化被膜(アルマイト)処理のうち、硬度(HV)350以上のものを硬質アルマイトと呼んでいる。 耐摩耗性、耐食性にすぐれ、耐電圧、含油性をもっている。 被膜の形成法は硫酸浴をベースとして10℃以下の低温で陽極酸化する低温法と、有機酸に硫酸を添加した混酸を用いて常温付近で電解する常温法とがある。

 

B1アルマイト

アルマイト膜厚:9ミクロンの事。

 

B2アルマイト

アルマイト膜厚:6ミクロンの事。

 

クリア

耐候性を増す目的でアルマイトの上に施される透明な塗装。 また、電気的に付着させる電着クリアと呼ばれる製法もある。

 

ショットブラスト

圧縮空気または遠心力などでショット=shot(鋼粒)やカットワイヤなどを加工物に吹きつけて行う研摩方法。 美観、塗装下地または酸洗の前工程で行われる。

 

耐食性

腐食されにくい性質を耐食性が良いという。 普通、鉄は“さび”やすく、ステンレス、アルミ、伸銅品は“さび”ないといわれるが全く腐食しないものはなく、腐食されにくいということである。 腐食には金属組織や内部応力といった内的要因と、溶接や曲げ加工、表面処理などの加工要因、温度や湿化、酸、各種薬品、使用環境などによる外的要因があり、それぞれの要因に対してあるいは複合的に、耐食性が問われる。 一般的には、オーステナイト系ステンレス、5000番系アルミニウム、青銅系が耐食性の良い材料とされるが、統合的には高Ni合金が優れているといえる。

 

電解研磨

一般に食塩水や硝酸ナトリウム水溶液などの電解液中で加工物を陽極にし、陰極とすき間を作り加工物面を電解溶出させる研磨方法である。

 

キリンス処理

真鍮(黄銅)製品を酸洗する処理の事で、錆落としと同時に真鍮本来の光沢を出す酸処理法で非常に綺麗な表面を得ることが出来ます。 一般的には、硝酸をベースとし強酸の混合液へ浸せきさせ、汚れた表面を溶解し新しい 銅表面を露出させ光沢を得られます。 光沢浸漬法、化学研磨法とも呼ばれます。 処理の際には、多量の窒素酸化物が発生する為、作業環境などを考慮し処理は減る方向にあります。

 

バフ研磨

布製あるいは適当な物質の研磨輪を用いて光沢を出す研磨方法。

 

ヘアライン(HL)

長く連続した研磨目をもった仕上げ 適当な粒度(通常150~240番の砥粒が多い)の研磨ベルトで髪の毛のように長く連続した研磨目をつけたもの。 建材の最も一般的な仕上げ。

 

バレル研磨

材料を研磨剤とともに回転させるか又は振動容器に入れて研磨する方法で、乾式と湿式がある。 バリ取りまたは美観を目的に行われる研磨方法。

 

めっき

金属の代表的表面処理で、鉄、非鉄全般に広く使われている。 加工物をめっき液中で陰極とし電解して、表面に金属膜を析出させる電気めっき、金属塩水溶液中の金属イオンを還元剤に用いて加工物表面に還元析出する無電界めっき、溶融した金属中に加工物を浸漬し、その表面に金属を凝固・被覆させる溶融めっきがある。 めっきの目的は、美観上、耐食性、耐摩耗性の改善などである。 クロムめっき、ニッケルめっきが代表的である。 アルミクロムメッキのノウハウを確立しているメーカーは少ない。