普段扱っている商材の事になると、自分が判っているつもりになり、それとおなじ感覚で皆さんにも説明してしまうことが多く、どうしても説明不足になっている事があり反省することが多いです。
そんな事もあり、今回は「アルミヒートシンク」「アルミ放熱器」について、自分も再度勉強するつもりで要点をまとめさせて戴きます。
1,そもそも「ヒートシンク」とは?
ヒートシンクとは、金属の高い熱伝導性を利用して放熱、排熱を行う部品の名称。
CPUクーラーとして用いられることが多く、ヒートシンクを熱源に接触する形で設置すると、熱を奪って放熱する形で熱源を自然冷却することができる。
空気に触れる面積が広ければ広いほど放熱効率が向上するため、単なる一枚板ではなく複数の突起や板が付いたような形になっていることが多い。
ヒートシンクは原理や構造が単純であり、モーターでファンを回転させて風を起こして排熱する空冷ファンのように騒音を発せず、複雑な装置がないため信頼性が高い(故障しない)、小型化が容易、といった利点がある。
放熱を促すためヒートシンクに空冷ファンを組み合わせて設置されることもある。
2,ヒートシンクの必要性
昨今、あらゆる分野で電子・電機製品を利用した商品が増えています。
その商品には半導体が使われております。
半導体素子は電流が流れると、電流の抵抗により熱が発生します。
半導体素子は、温度が許容値を超えると熱歪みが生じ機能劣化や故障の原因となります。
温度上昇が著しい場合は、半導体素子が破損する事もあります。
この様な事が起こらない様に、半導体に発生する熱を外部に逃がす必要があります。
そのために、ヒートシンク・放熱器が必要となります。
ヒートシンクメーカーのカタログに掲載されている内容では、半導体素子の温度が10℃上昇する度に寿命は半減し、故障率は2倍になると書かれています。
簡単に言うと、電子・電機製品を長期間安定して働かせるためには、半導体素子に発生する熱を効率よく放熱させる事が不可欠です。
3,ヒートシンクの材料
ヒートシンクには、熱伝導率が比較的高く、加工性に優れ、比重が低く経済性にも有利なアルミニウム(A6063)が多く利用されています。
その中でもアルミ押出材はより複雑な形状が再現可能な成形性を兼ね備えており、量産性に優れたくし形フィンなどに多く利用されております。
黒アルマイトを施すことにより放熱特性がアップすると言われておりますが、それはアルマイト(陽極酸化)皮膜の形成段階による差が主な要因と弊社では考えており、シルバーアルマイトでも黒アルマイト以上の特性を得られております。
4,MSPの守備範囲
・アルミニウム押し出し材を利用した櫛型ヒートシンク各種
ヒートシンクメーカー各社の標準品への追加工も、少ロットから対応可能
・オリジナルアルミ押し出し形状の少ロット対応
ご希望の形状をご教示ください。
出来る限りご要望にお応えします。
・板金加工による放熱板タイプ
アルミ板はもちろん、銅板タイプも対応可能です。
・切削加工による放熱ケースの作成
ヒートシンク一体型の各種放熱ケースを効率よく切削加工します。
・水冷式ヒートシンク
銅パイプを流路とするタイプにも対応しています。
ヒートシンク、放熱板に関することなら、弊社へ全てお任せください。
この道20年のベテラン営業マンが、お客様の困ったを解決するために対応させて戴きます。
お困り事があれば、まずはお問い合わせください。
ヒートシンク営業担当 : 坪谷輝久(つぼや てるひさ)
HP http://mspjpn.com/
電話 045-633-1056
FAX 045-633-1051
mail sales@mspjpn.com
2015年3月27日 12:09 PM | カテゴリー:アルミ押出し材, ヒートシンク・放熱板, 切削加工, 加工豆知識, 材料について, 表面処理
旋盤系の加工品をお引き合い頂くと、内径キー溝加工の指示が
記載されて いる事がよくあります。
歯車やボスになるであろう部品。
キー溝加工する際に使用される加工設備は、大きく分けて2種類。
・ブローチ盤
刃が鋸状に配置された長尺の刃物を「引き抜く」事により被削物を
加工する切削加工の一種。
仕上がり部分の寸法が、加工に使用したブローチと、ほぼ同じと
なるため、フライス盤・形削り盤などによる加工より高精度に
仕上がる上、加工速度が速い。
また、繰り返し精度が高いのが特徴で、大量生産に向いています。
・スロッター
スロッターとは立て削り盤ともいわれ、溝削り加工を行う工作機械の
ことをいいます。
水平2軸直線運動および回転運動を間欠的に行う円テーブル上に
加工品を取り付け、垂直運動するラムに取り付けたバイトを
使用するのが特徴です。
主にキー溝、スプライン、角孔、インボリュートスプライン等を加工します。
先日お問い合わせ戴きました案件では、コスト面でお困りとの事で
詳しくお話を伺ってみますと、スロッターで対応していると思われる
情報を出して頂きました。
加工寸法的には、ブローチ盤の既存刃物があればコストが確実に
下る 事が予測できました。
記憶では、仲間の会社がJS9規格で幅3~14mmまでを1mm単位で
取り揃えていた筈なので、早速問い合わせ。
その結果、数点の微細な問題はあったのですが、ご要望サイズの
刃物がありそれで対応可能という結論に至りました。
この様に加工法の選択を正しく行い、その道のプロと巡りあえば
コストを適正に下げることも可能です。
弊社ではこの様に適正な加工法を選択する事で、品質を落とさずとも
コスト競争力を保つことが出来ると考えています。
国内メーカーの技術力を有効活用する事で、日本の未来にものづくり を
残していく第一歩だと思います。
そして、弊社のような立場で加工法をコーディネートする人材の育成が
モノづくりの現場に適正な利潤を生み出す為に必要な事と手前味噌
ですが思っています。
今回は、キー溝加工を例にお話致しましたが、適切な加工法に変更する 事で
お客様の利益に繋がる事例は多いです。
品質・納期・コストでお困りの際には、弊社へ気軽にお声がけください。
ご連絡をお待ちしております。
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2015年3月26日 3:26 PM | カテゴリー:協力メーカー 技術紹介
今回は、昨年10月に書かせていただいた案件の続きとなります。
アルミヒートシンクメーカーカタログ品を、お客様よりご支給いただき加工させて戴く案件で、実は素材支給リードタイムで重大な問題が発生したおりました。
それは、昨年10月の時点で在庫が不足していた材料がやっと入荷された事です。
かれこれ4ヶ月ほど経過してます。
ヒートシンクメーカーの方にも、様々な事情があったのだと思います。
しかし、これだけリードタイムが必要なケースが発生すると言う事実が存在します。
決まった形状のモノを継続して購入されておられる方は、メーカーに都度リードタイムを確認することをお薦めしております。
納期問題で苦労されないよう、この一手間がもしもの時にもきっと役立ちます。
確認したら「在庫の入荷待ちです!」のような回答でしたら、一度弊社までお問い合わせ下さい。
弊社では、標準品アルミヒートシンクに限らず、オリジナル形状を少ロットから対応させて戴きます。
・リードタイム
・今後の調達に対し不安要素がある
・ロット問題でオリジナル形状に二の足を踏んでいる
あらゆるアルミヒートシンクに対応させて戴く株式会社エムエスパートナーズでは、こんな皆様からのご相談をお待ちしております。
引き続き、宜しくお願い申し上げます。
営業担当 坪谷
HP http://mspjpn.com/
電話 045-633-1056
FAX 045-633-1051
mail sales@mspjpn
2015年3月4日 6:51 PM | カテゴリー:アルミ押出し材, ヒートシンク・放熱板, 材料について
本日は3月3日 桃の節句、ひな祭りですね。
空模様はいまいちぱっとしない天気ですが、 女性の皆さんはどことなく嬉しそうな雰囲気を漂わせているように感じます。
MSPの事務所に3年前にやって来たミニ胡蝶蘭が今年も花を付けてくれました。
事務所に花があるっていいですね。
そんなご報告がしたくて今日は更新させて戴きました。
業務などの件は、また今度ということにさせて戴きます。
代表取締役 伊藤でした。
2015年3月3日 2:10 PM | カテゴリー:代表のメッセージ