アルミヒートシンク(放熱板)
アルミヒートシンクを多く扱わせて頂いている中で、ヒートシンクに求められる放熱効果の基本的な知識が足りないと実感したので、少し勉強してみました。
良く判らないので、何度か読みなおして勉強して行きたいと思います。
まずは「熱量」「比熱容量」「熱容量」と言う3つの言葉があります。
Wikipediaで調べてみました。
熱量(ねつりょう)とは?
物体間を伝わる熱や、燃料や食品の持つ熱を、比較したり数値で測ったりできるもの(=量)として捉えたもの。
単位はジュール(栄養学関係ではカロリー)が使われる。
比熱容量(ひねつようりょう)とは?
圧力または体積一定の条件で、単位質量の物質を単位温度上げるのに必要な熱量のこと。
単位は J kg−1 K−1 もしくは J g−1 K−1 が用いられる。
水の比熱容量(18℃)は、1 cal g−1 K−1 = 4.184×103 J kg−1 K−1 である。
熱容量(ねつようりょう)とは?
系に対して熱の出入りがあったとき、系の温度がどの程度変化するかを表す状態量である。
単位はジュール毎ケルビン(J/K)が用いられる。
う~ん、言葉だけでは分かり難いですね。
いろいろと調べる中で、いい表現をしているページが有りましたので、そちらから引用させて戴きます。
(一部補足して内容を変更しました)
挿絵などもあるので、そちらでご覧になられた方が判りやすいでしょうね。
===一部引用開始===
熱とは何か? (http://zukai-kikenbutu.com/buturikagaku/1-netu.html)
熱の基本的な概念である熱量、比熱、熱容量について学びます。
まず、熱とは何かについて説明しましょう。
熱とは、物質間のエネルギーの流れのことを意味します。必ず高温の物質から低温の物質に移動するという性質があります。
熱量とは?
熱量とは、物体間でのエネルギーの流れ、すなわち熱の量を数値化したものです。
記号はQ” 単位はJ(ジュール)を用います。
ジュールとは?
ここで熱量に使われているJ(ジュール)という単位について、定義を確認しておきましょう。
J(ジュール)とは、物体に力を加え移動させる仕事に必要なエネルギーの量を表す単位です。
1Jは、物体を1Nの力で1m移動させる仕事に必要なエネルギーの量と定義されています。
よって、1J = 1N·m(ニュートンメートル)となります。
熱量は、物質間を移動するエネルギーの量を表してますので、エネルギーの単位であるJを使用します。
余談ですが、1Jは、地球上で約102gの物体(リンゴ程の重さ)を1m持ち上げる仕事に必要なエネルギーと同じになります。
リンゴで例えているのは、アイザック・ニュートンが木からリンゴが落ちるのを見て万有引力を発見したというエピソードにちなんでいるためです。
ジュールとカロリー
以前は、水1gを1℃上昇させるのに必要な熱量として1cal(カロリー)が使用されていました。
1calは、4.186Jです。
4.186という数値は、後述する水の比熱と同じ数値になります。
比熱容量
比熱(ひねつ)とは、物質1g の温度を1℃(K)上昇させるのに必要な熱量のことです。比熱容量(ひねつようりょう)ともいいます。
記号はc” (小文字のc)、単位はJ/(g·℃)またはJ/(g·K)(ジュール毎グラム毎ケルビン)を用います。
比熱c” [J/g·K]は、質量m[g]の物体に熱量Q[J]を与えた時に生じる温度差 △T[K]を使って式で表すと、次のようになります。
C = Q / m x △T
この式を変形させることで、質量m[g]、比熱c[J/(g·K)]の物質を△T[K]上昇させるのに必要な熱量Q[J]がわかります。
Q = m x c x △T
比熱の大小でわかること
比熱は、物質1gの温度変化のしにくさ(温まりにくさ冷めにくさ)を表しているともいえます。
比熱の大きな物質ほど温度差を生じさせるのに大きな熱量が必要になるため、温まりにくく冷めにくいです。逆に、比熱の小さな物質は小さな熱量で温度差を生じることができるため、温まりやすく冷めやすいです。
水の比熱
水は、液体の中で最も比熱が大きいことが知られており、その値は4.186 J/(g·℃)(またはJ/(g·K))となります。
つまり、水1gを1℃上昇させるのに4.186J必要ということです。
昔は、これを1calと言っていました。
水の比熱の大きさというのは、日常生活でも実感することができます。
例えば、夏の海岸では同じ量の太陽の光が降り注いでいるのにも関わらず、砂浜は歩くのが困難な程、熱くなります。
それに比べて、海水の温度上昇はわずかです。
これは、水の比熱が砂の比熱よりも大きい(水の方が砂より温まりにくい)ことが原因で起こる現象です。
水の温まりにくい性質は、消火剤として非常に優れています。
その他の用途としては、水まくら、熱交換器の熱媒体、原子炉の冷却などが挙げられます。
また、冷めにくい性質は湯たんぽなどとして活用されています。
熱容量
熱容量とは、任意の量の物質の温度を1℃上昇させるのに必要な熱量のことです。
記号はC(heat CapacityのC、大文字)、単位はJ/℃またはJ/K(ジュール毎ケルビン)を用います。
熱容量C[J/K]は、物質の質量m[g]と比熱c[J/g·K]を用いて次のように表すことができます。
C = m x c
比熱と熱容量の違い
比熱と熱容量の違いは、対象としている物質の量の違いになります。
比熱が物質1gを対象としているのに対して、熱容量では任意の量(ある量)を対象としています。
記号はまぎらわしいですが、比熱はc(スモールシー)、熱容量はC(ラージシー)で表されます。
う~ん。。。
なんか、分からないですね~
アルミのヒートシンクを採用する時に必要な知識として、熱移動の3原則と言うのがあります。
熱伝導
対流
熱放射
ポイントは、熱が何によって運ばれるか(熱の運び屋は何か)になります。
結論を先に言ってしまうと
熱伝導は物質が
対流は流体が
熱放射は電磁波が
熱を運びます。
なお、熱は高温側から低温側へ伝わっていきます。
両者の温度が等しくなると、熱移動(伝熱)しなくなります。
これを熱平衡(ねつへいこう)といいます。
熱伝導(伝導)とは、熱が物質よって運ばれる現象のことです。
原子・分子の格子振動の伝播や自由電子の移動によって、熱が運ばれていきます。
熱の伝わりやすさは物質によって異なり、熱伝導率(ねつでんどうりつ)という数値によって区別されます。
数値が大きいほど、熱は伝わりやすくなります。
また、熱伝導度(ねつでんどうど)といわれることもあります。
熱伝導率の差を利用した例としては、調理用の鍋が挙げられます。
容器部分には熱を伝えやすい金属が、取っ手部分には熱を伝えにくい木が使用されています。
金属は、熱伝導率が大きく、熱の良導体として知られています。
ちなみに、「伝導率が高い物質」を良導体(りょうどうたい)、「伝導率が低い物質」を不良導体(ふりょうどうたい)といいます。
銀は、最も熱伝導率が大きい金属として知られています。
アルミニウムは、アイスのスプーンとして用いられています。
熱伝導率の高さを活かして、凍ったアイスに体温を伝え、溶かしながら、すくい出せる様にしています。
また、アルミ缶は熱が速く伝わるため、冷やして飲むジュースなどを入れるのに向いています。
スチール缶は、アルミ缶とは異なり熱伝導率が小さいので、保温が必要な温かいコーヒーなどを入れるのに向いています。
熱伝導率は物質の状態によっても異なり、気体<液体<固体の順に大きくなります。
物質の状態による熱伝導率の違いは、日常生活の中でも実感できます。
例えば、液体である「水」と気体である「空気」を比べてみましょう。
90℃の水(お湯)に触れたらヤケドしてしまいますよね。
しかし、90℃のサウナ(空気)の中に入ってもヤケドすることはありません。
これは、体に接触する分子の数が液体である水(お湯)の方が、気体である空気より多いことによって生じる現象です。
固体であっても粉末の場合は、すき間が生じるため見かけの熱伝導率が小さくなります。
その結果、火災の危険性が増します。(粉じん爆発の危険もあります。)
例えば、塊状であれば問題ない金属も粉末になると燃焼しやすくなるため、消防法上の危険物として指定されているものがあります。
鉄粉やアルミニウム粉、亜鉛粉がその例です。
熱伝導率が高い物質は、可燃物であっても火災の危険性が低くなります。
熱が逃げやすく熱が蓄積しにくいので、物質の温度が上昇しにくくなるためです。
逆に、熱伝導率が低い物質は、熱が逃げにくいため引火点や発火点に達しやすく、火災の危険性が高くなります。
対流(たいりゅう)とは、熱が、温度差によって生じた流体(液体や気体)の移動によって、運ばれる現象のことです。
液体や気体は、温度が上昇すると膨張し密度が小さくなり軽くなるため上昇していきます。
そこへ、周囲の低温の密度が大きく重い部分が流れ込むことで循環が生じます。
暖められたビーカーの中で起こる対流お風呂を沸かした時に混ぜないでおくと、始めは上が暖かく下が冷たいままで、次第に均一に暖かくなるという現象も対流によるものです。
また、エアコンは、温風または冷風を作り出し、部屋の中で強制的に対流させることで温度調節を行っています。
余談ですが、宇宙の様な無重力状態では、流体の動きがなくなるため、対流は起こりません。
熱伝導と対流は、どちらも物質が熱の運び屋としてはたらいていますが、熱伝導が物質の移動を伴わないのに対して、対流は物質(流体)の移動を伴うという違いがあります。
熱放射(放射)とは、熱が放射線(電磁波)によって運ばれる現象のことです。熱ふく射(ふく射)ともいいます。
太陽の光やストーブ、焚き火などにあたると暖かく感じるのは熱放射によるものです。
放射線によって熱が運ばれるため、物質のない真空中であっても熱は伝わります。
物質を介した熱の移動ではないことに注意しましょう。
===引用終わり===
余計にわからなくなってしまった・・・
営業でも、基礎知識を習得し、お客様に良いご提案が出来るように、MSPの営業担当は、日々勉強し続けています。
2016年2月25日 10:25 AM | カテゴリー:アルミ押出し材, ダイカスト, ヒートシンク・放熱板, 学びのメモ
- 真鍮 複合旋盤加工品 メッキ前
今日は、旋盤加工とメッキ処理の話題です。
この部品、これからクロムメッキに回ります。
真鍮製の複合旋盤加工品で、二条ネジが切られています。
メッキ厚を考慮したネジ穴の設定をしておかないと納品してから「ネジが入らない」と言うクレームを誘発します。
メッキは、鋭利な部分が通電しやすいのでより多く膜厚が生成されてしまう傾向があります。
この二点を基にして、設計段階から意図的に膜厚が厚くなっても良い素材加工寸法を設定する事により、メッキ工程での余分なマスキングや後加工に拠る修正などを無くすことが出来ます。
当然、切削の挽き目をどのレベルで設定するかによっても、仕上がりの品質が変わってきます。
すなわち設計段階からこういう点を考慮することで、余分なコストが削減できる訳ですね。
この部品ではありませんが、長年メッキ品を多く取り扱わさせて頂いているMSPでは、その辺りに細心の注意を払っております。
表面処理までワンストップサプライ可能なMSPへお任せ下さい。
皆様からのお問い合わせをお待ちしております。
(お問い合わせ先)
営業担当 : 伊藤
HP http://mspjpn.com/
mail sales@mspjpn
電話 045-633-1056
FAX 045-633-1051
2016年2月15日 5:51 PM | カテゴリー:ASSY加工, 切削加工, 外観仕上げ部品, 真鍮(黄銅), 表面処理
アルミ押し出し材の展示
テクニカルショウヨコハマ2016にお越し頂いた皆様
共に出展した心技隊メンバーの皆さんお疲れ様でした。
そして、ありがとうございました。
今回は以下の点を基本要素として展示致しました。
「選択と集中」 「ランチェスター弱者の戦略」 「ブルーオーシャン」
展示会場内で「アルミ押し出し材」一本で展示していたのは弊社のみ。
ブルーを通り越して「ホワイトオーシャン」状態ではないかと思えるほど。
他にも出来る事は山ほどあれど、敢えて一本に絞った事が
来場者の方へアルミ押し出し材をストレートに訴求出来た
のではないかと思います。
アルミ押し出し材の説明させていただく中で、切削加工品も得意とか
ダイキャストもやれるとか、板金も任せて下さい等々・・・
ワンストップサプライシステムの話も説明させて頂きました。
MSPに興味を持って頂けた方に情報を届ける事が出来たと思います。
名刺交換させて頂いた皆様、名刺は頂けませんでしたがご説明させて
戴く時間を頂戴した皆様、ありがとうございました。
折角の良い出会いをビジネスに繋げられる様にして行きたいと思います。
改めてとなりますが、テクニカルショウヨコハマ2016にご来場の皆様
出展された皆様お疲れ様でした。
2016年2月7日 5:11 PM | カテゴリー:アルミ押出し材, オリジナル商品, ヒートシンク・放熱板, 切削加工, 展示会情報, 社内加工, 簡易加工, 表面処理
テクニカルショウヨコハマ2016 2日目開幕です!
パシフィコ横浜で開催中の「テクニカルショウヨコハマ」に「e-32」ブースにて出展中です。
アルミ押し出し材の展示を行っております。
自社商品の「快足アルミ放熱ボード」シリーズの展示も行っておりますので、ご来場の際には是非お立ち寄り下さい。
初日の反省を活かし、2日目はPOPの追加も行いました。
皆様のご来場を、心よりお待ち申し上げております。
2016年2月4日 9:30 AM | カテゴリー:アルミ押出し材, オリジナル商品, ヒートシンク・放熱板, メディア掲載報告, 展示会情報, 簡易加工, 表面処理
テクニカルショウヨコハマ2016
2月3日~5日の期間で、パシフィコ横浜において開催される
「テクニカルショウヨコハマ2016(第37回工業技術見本市)」
に出展させて戴きます。
出展ブースは、生産(加工技術)分野「e‐32」となります。
MSPワンストップサプライシステム
今回の出展では、アルミ押し出し形材を中心に据えた展示を行います。
アルミ押し出し材の小ロット対応についてや、二次加工に関する点などを多くの皆様にご説明させて戴ければと思います。
昨今、急激にご要望が増えて来ております「簡易加工」についてもお困りの皆様へ認知戴ける様にしてまいりたいと思います。
・アルミ押し出し材の切断
・端末のプレス加工
・ヒートシンクへのタップ加工
・簡易切削加工
・ボール盤での穴あけ 等々
もちろん、小ロットでの素材調達から、二次加工はもちろん、表面処理まで含めた「MSPワンストップサプライシステム」で対応させて戴きます。
ご来場の際には、是非ともお立ち寄り下さい。
会場を見学される前に、コートなどのお荷物置き場としても
ご利用頂ければと思います。
歩き回られて疲れた足を癒す為の椅子と「快足アルミ放熱ボード」を
ご用意してお待ち申し上げております。
宜しくお願い申し上げます。
2016年2月1日 11:13 AM | カテゴリー:ASSY加工, アルミ押出し材, オリジナル商品, ヒートシンク・放熱板, メディア掲載報告, 切削加工, 外観仕上げ部品, 展示会情報, 簡易加工, 表面処理
アルミ押し出し形材 加工治具
弊社は、アルミ押し出し形材の小ロット対応をさせて戴くことで、多くの皆様にお引き合いを頂いております。
多くのお客様からは「素材だけでなく二次加工も一緒に対応して欲しい」と言うご要望を戴きます。
MSPとしても、二次加工までお任せ戴ける体制を整えておりますので、その様な要望が有ることは非常に嬉しく、やりがいを感じる仕事となります。
アルミ押し出し形材の二次加工は、簡易的な加工が多いので
「どこでも出来るでしょ!」 「簡単だから安くて当然!」などと言う
イメージを持たれがちですが、異形材のクランプ(固定)には
少なからずのノウハウが必要となります。
写真の被加工物は非常に簡易的に見える形状で加工内容も
単純ですが、公差的に厳しくアルミ押し出し形材の公差の
バラつきによって加工精度が変わってしまうので、単純に
バイスで固定するだけでは不良率が高くなってしまいます。
そこで専用の固定治具を製作し、NCロータリーテーブルが
搭載されているマシニングセンターで加工を行っております。
四面フライス材などから加工を得意とする加工メーカー様が
見積もると、アルミ押し出し形材の公差のバラつきを理解
されて居ない場合が多く「バイスでクランプしてヤればいいや!」
と言う判断になる場合が多く、非常に安価な見積りを提出される
ケースが多く、見積りが競合した場合には残念ながらコストで
他社へ流れてしまうケースもあります。
しかし後日談を伺うと、精度確保が出来ず歩留まりが悪くなり
結果的に専用治具を作り対応する事となり、結果的に弊社の
提示したコストの方が安かったと言う事例が何回もあります。
アルミ押し出し形材の素材調達をメーカーから直接仕入れる
ことが可能で、二次加工を豊富に手掛け、その道に通じる
協力メーカーとタッグを組むMSPならではの 知見があります。
加工内容によっては、断面形状の見直しを提案させていただき
トータルコストでのコストダウンを実現させて戴いた事例も沢山ございます。
アルミ押し出し形材の素材調達、二次加工のお問い合わせは
アルミ押出形材を得意とするMSPにお任せ下さい。
他社では出せないメリットを提案させて戴ける様、お客様と共に
改善案を探らせて戴きます。
押出材で設計したが、最後にはアルミダイキャストで生産した方が
コスト的に優位だとか、プレス品に変更した方が競争力が有る
と言うケースや・・・
逆にプレスやアルミダイカストで設計したがアルミ押し出し材で
生産した方が優位性が有る!
など、多角的観点での最適な提案をさせて戴きます。
自動車、二輪車、新幹線、油圧、機械装置LED照明関連
弱電部品、装飾部品、ヒートシンクなど、あらゆる業界での
二次加工部品の納入実績が御座います。
皆様からのお問い合わせをお待ちしております。
(お問い合わせ先)
営業担当 : 伊藤・坪谷(ツボヤ)
HP http://mspjpn.com/
mail sales@mspjpn
電話 045-633-1056
FAX 045-633-1051
2016年1月29日 2:30 PM | カテゴリー:ASSY加工, アルミ押出し材, ヒートシンク・放熱板, 切削加工, 外観仕上げ部品, 材料について, 簡易加工, 表面処理
イリサート 挿入治具
本日は、アルミ材の加工品における タップ穴の「ネジ孔強化用埋込みナット」の話を書かせて戴きます。
「ネジ孔強化用埋込みナット」と言えば従来、一般的には断面図が菱形のステンレス鋼線をスプリング状にした「ヘリサート」等の名称の製品をお使いの方が多いと思います。
「ヘリサート」はスプリング鋼線を専用タップ溝に挿入しますが、鋼線の一部でも専用のタップ溝に入っていないと、ピッチ飛びが発生し、内径タップ穴が形成できません。
また挿入後工具引っかけ部であるタングを折る必要があり、その時スプリング自体を変形させる作業ミスが起こりやすく、挿入不良等トラブルの原因となっていました。
また、挿入には熟練を要する事がトラブル誘発原因となっていす。
そんな数種類の問題点を解決出来る代替え品としてMSPが推奨して居るのが、有限会社廣杉精機社製「イリサート」と呼ばれる製品です。
なぜ推奨しているかと言えば「信頼性」という点に尽きます。
この製品の特長は、内外形共にネジ構造なのでピッチ飛びの心配はありません。
タング折りによる作業ミスも発生しません。
挿入も熟練を要せず、極端に言えば小学生でも間違いのない作業が行えるほど簡単に挿入できます。
挿入用の下穴タップは、市販の一般的な工具で行えます。
一体構造の為、繰り返しネジの脱着を行ってもヘリサートの様にバネ伸びで使用出来なくなる事もなく、緩んではいけない場所ではネジの緩み止の塗布も可能です。
メーカーが作業手順をYouTubeで公開しておりますので、参考までに貼り付けておきます。
https://youtu.be/F5lzYNatfjY
また対応サイズも豊富にあるので、最適なサイズでネジ穴強化が可能です。
信頼性という点では、例えば、自動車部品(自動車。二輪車)、輸送機器(船舶・航空機、鉄道)、宇宙産業、印刷機械、事務機器、医療機器、通信機器、電気・電機・電子機器、繊維機械、映像機器(カメラ・三脚)、農業機械、楽器、遊具(ラジコン・ロボコン)などでの採用実績が有りますので、問題ありませんし、現にMSPで作業させて戴いた部品は一度の挿入ミスもなく、お客様でのご使用時にもなにも問題が起きておりません。
一つだけ問題なのは、専用の挿入治具が必要になることです。
MSPでは、 標準の挿入治具だけではなく、狭小深穴専用の挿入治具を特注しお客さまのニーズに合った対応を取らせて戴いております。
「ネジ孔強化用埋込みナット」の必要な部品をオーダーされる場合には、是非ともMSPまでご一報下さい。
社内で作業し、品質検査も含め万全の対応を取らせて戴きます。
皆様からのお問い合わせをお待ちしております。
(お問い合わせ先)
営業担当 : 坪谷(ツボヤ)
HP http://mspjpn.com/
mail sales@mspjpn
電話 045-633-1056
FAX 045-633-1051
2016年1月18日 2:08 PM | カテゴリー:ASSY加工, アルミ押出し材, イリサート, ヒートシンク・放熱板, 切削加工, 協力メーカー 技術紹介, 樹脂加工, 社内作業, 社内加工, 簡易加工
新年あけましておめでとうございます。
皆様に於かれましては、健やかなる新年をお迎えの事とお慶び申し上げます。
本年は「生(ナマ)」を一年のテーマに掲げ突き進んでゆきます。
MSPは、ものづくりを縁の下で支える会社だと思っています。
本年も、皆様の立場に立ってお役に立つ確かな提案を致します。
<MSP行動理念>
今の自分で出来る事を
今の自分に出来るやり方で
今の自分が出来る限りやる
この精神を忘れること無く、昨年以上のサービスで皆様のお役に立てるよう、社員一丸となり日々の努力を怠らず、一歩一歩前進してまいりますので、昨年同様皆様のお引き立てを賜われれば幸いです。
尚、仕事始めは5日~となりますので、宜しくお願い申し上げます。
代表取締役 伊藤昌良
営業担当 坪谷輝久
URL:http://mspjpn.com/
2016年1月3日 9:00 AM | カテゴリー:代表のメッセージ, 会社情報
代表の伊藤です。
本日で2015年の営業を全て終えることが出来ました。
これもひとえに皆様のお陰と心より感謝申し上げます。
創業12年目にして最大の危機も、皆様のお力添えを賜りながらどうにか乗り越えてまいりました。
更には、多くの皆様よりこのホームページを通じ沢山のお問い合わせを戴き、多くのご用命を賜った事は 言葉では言い尽くせない感謝の気持ちで一杯です。
数々のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。
2016年も、社員は元より素晴らしい協力会社の方々と力を合わせ、皆様のお役に立てる様に致します。
その為に、年末年始は12月29日~1月4日の間を充電期間とさせて戴きます。
5日からはロケットの如く飛び回りますので、暫しの休暇を楽しませて戴きます。
何卒、2016年も宜しくお願い申し上げます。
2015年12月28日 5:00 PM | カテゴリー:会社情報
標準ボルトへの追加工
誠に悲しい現実ではありますが、廃業する会社が増えて来ています。
団塊の世代で、日本経済を支え続けてきた町工場のおっちゃん達が、続足リタイアしていると言う背景でしょうか。
その様な状況の中、今までお願いしてた簡易加工を依頼していた町工場が廃業してしまって依頼先がなく困っていると言う趣旨のお問い合わせが増えております。
MSPでは、標準品のボルトに逃しの追加工が必要とか、寸法を数ミリ短くしたい、先端形状を変えたいなど、標準品を上手に活用されるモノ作りのアイディアを形にするお手伝いが出来る体制があります。
1本~万まで、ロットにより得意な領域の協力会社を選定し対応しております。
ボルトに限らず、50角の板に穴を一つだけ開けたい。
標準のフラットバー・アングルを切断し、少しの追加工で部品を作りたい。
MSPは、簡易加工も含めさまざまなニーズにお応え出来るネットワークを構築しております。
皆様からのお問い合わせをお待ちしております。
(お問い合わせ先)
放熱関係営業担当 : 坪谷(ツボヤ) ・伊藤
HP http://mspjpn.com/
mail sales@mspjpn
電話 045-633-1056
FAX 045-633-1051
2015年11月20日 8:30 AM | カテゴリー:アルミ押出し材, 切削加工, 樹脂加工, 簡易加工, 表面処理
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