ASSY加工
イリサート 挿入治具
本日は、アルミ材の加工品における タップ穴の「ネジ孔強化用埋込みナット」の話を書かせて戴きます。
「ネジ孔強化用埋込みナット」と言えば従来、一般的には断面図が菱形のステンレス鋼線をスプリング状にした「ヘリサート」等の名称の製品をお使いの方が多いと思います。
「ヘリサート」はスプリング鋼線を専用タップ溝に挿入しますが、鋼線の一部でも専用のタップ溝に入っていないと、ピッチ飛びが発生し、内径タップ穴が形成できません。
また挿入後工具引っかけ部であるタングを折る必要があり、その時スプリング自体を変形させる作業ミスが起こりやすく、挿入不良等トラブルの原因となっていました。
また、挿入には熟練を要する事がトラブル誘発原因となっていす。
そんな数種類の問題点を解決出来る代替え品としてMSPが推奨して居るのが、有限会社廣杉精機社製「イリサート」と呼ばれる製品です。
なぜ推奨しているかと言えば「信頼性」という点に尽きます。
この製品の特長は、内外形共にネジ構造なのでピッチ飛びの心配はありません。
タング折りによる作業ミスも発生しません。
挿入も熟練を要せず、極端に言えば小学生でも間違いのない作業が行えるほど簡単に挿入できます。
挿入用の下穴タップは、市販の一般的な工具で行えます。
一体構造の為、繰り返しネジの脱着を行ってもヘリサートの様にバネ伸びで使用出来なくなる事もなく、緩んではいけない場所ではネジの緩み止の塗布も可能です。
メーカーが作業手順をYouTubeで公開しておりますので、参考までに貼り付けておきます。
https://youtu.be/F5lzYNatfjY
また対応サイズも豊富にあるので、最適なサイズでネジ穴強化が可能です。
信頼性という点では、例えば、自動車部品(自動車。二輪車)、輸送機器(船舶・航空機、鉄道)、宇宙産業、印刷機械、事務機器、医療機器、通信機器、電気・電機・電子機器、繊維機械、映像機器(カメラ・三脚)、農業機械、楽器、遊具(ラジコン・ロボコン)などでの採用実績が有りますので、問題ありませんし、現にMSPで作業させて戴いた部品は一度の挿入ミスもなく、お客様でのご使用時にもなにも問題が起きておりません。
一つだけ問題なのは、専用の挿入治具が必要になることです。
MSPでは、 標準の挿入治具だけではなく、狭小深穴専用の挿入治具を特注しお客さまのニーズに合った対応を取らせて戴いております。
「ネジ孔強化用埋込みナット」の必要な部品をオーダーされる場合には、是非ともMSPまでご一報下さい。
社内で作業し、品質検査も含め万全の対応を取らせて戴きます。
皆様からのお問い合わせをお待ちしております。
(お問い合わせ先)
営業担当 : 坪谷(ツボヤ)
HP http://mspjpn.com/
mail sales@mspjpn
電話 045-633-1056
FAX 045-633-1051
2016年1月18日 2:08 PM | カテゴリー:ASSY加工, アルミ押出し材, イリサート, ヒートシンク・放熱板, 切削加工, 協力メーカー 技術紹介, 樹脂加工, 社内作業, 社内加工, 簡易加工
アルミ鋳物 切削ヒートシンク
アルミ鋳物からの切削ヒートシンクは、当社へお任せ下さい。
鋳物素材の調達、切削加工、表面処理、ネジ孔強化ナット組み込みまで一貫し、一個からでも対応可能です。
ヒートシンクに求められる放熱性能をクリアする為、高熱伝導率素材(HT-1等)の鋳物も対応しております。量産を前提とした試作の場合は、ADC12からの切削も行っております。
「ネジ孔強化ナット」に関しては、イリサート(R)を推奨しております。
従来一般的に使用されて来た「ヘリサート」に比べ、ピッチ飛び、タング折り時に発生しやすいスプリングの変形などが起こらず、安定的に高強度・高精度な補強が可能で、弊社内においてロックタイトも塗布し確実な挿入作業を行います。
また、表面処理に関しては鋳物の処理を得意とする協力会社と協業し対応しており、指定箇所には丁寧にマスキング処理を行い通電性を確保する事も対応しております。
さまざまなご要求にお応えずべく、各工程ごとにスペシャリストと言える協力会社と連携し、対応させて戴きます。
アルミ押出し材を利用した櫛型ヒートシンク、アルミ板材から削りだす全切削ヒートシンク、量産のアルミダイカストヒートシンク、板金加工による放熱板等々、アルミに限らず無酸素銅を利用した高効率ヒートシンクなど、放熱性能を必要とされる部品を一貫して対応させて戴きます。
「どんなことが出来るのか聞きたい」「こんな事が出来ないか?」「従来品のコストダウン方法は無いか?」という方は、お気軽にお問い合わせ下さい。
お急ぎの方は、迷わずお電話下さい。
四半世紀ヒートシンク一筋、ベテランの技術営業担当が皆様の疑問にお答え致します。
皆様からのお問い合わせをお待ちしております。
(お問い合わせ先)
放熱関係営業担当 : 坪谷(ツボヤ)
HP http://mspjpn.com/
mail sales@mspjpn
電話 045-633-1056
FAX 045-633-1051
2015年11月4日 10:00 AM | カテゴリー:ASSY加工, アルミ押出し材, ダイカスト, ヒートシンク・放熱板, 切削加工, 協力メーカー 技術紹介, 材料について, 社内加工, 表面処理, 難削材について
特殊挿入治具
写真は、社内で作業する際に使用する専用工具です。
※機能確認時に撮影したので
表面処理されておりません。
※一番の核となるノウハウ部分は
映らない様に撮影しております。
お客様の図面通りに製作するには、一般的な考えのままでは対応困難な部品が頻繁にあります。
大抵の場合は加工側の意向を汲み取り、設計変更の依頼をするのですが、どうしても譲れない場所が出て来ることも多いですね。
加工側の意向を汲み取る理由は、加工しやすい形に変える事が一番簡単なコストダウン方だからです。
機能上変更できない場所なら、どうにかして加工できる方法を考えます。
「その加工は出来ない」と言ってしまうのは簡単ですし楽ですが、どうすれば出来る様になるか知恵を絞る事が大切ですね。
過去の経験を紐解きながら、出来る様にするからこそMSPが介在する価値が出てくるんだと思います。
今回の治具も、社内のミーティングで出て来た案を具現化した物になります。
社内でアイディアを出し、メーカーさんに特注して作ったので結構なお値段でした。
しかし、治具費と作業工数のバランスを勘案し、一番トータルコストの低い方法を模索した結果です。
こんな簡単そうに見える治具ですが、これがあるお陰で作業スピードは飛躍的にアップし、結果的に作業工数の削減に伴いコスト抑制が出来ました。
切削加工部品メーカーに無理強いすれば、この治具は必要なかったかもしれません。
作る方に無理強いすると誰が得するの?
作る方に無理強いしやってもらって何のメリットあるの?
無理強いしないと仕事を戴けないMSPに価値はあるの?
誰かが苦しまなければ成立しないコストダウンなら、MSPの身の丈に合わない仕事だと割り切るようにしています。
時には苦ませてしまっている時もあるでしょう。。。
それでも理想は「誰も苦しまない、理由のあるコストダウン」を目指して営業してまいりますので、宜しくお願い致します。
代表取締役 伊藤 昌良
2015年1月26日 8:00 AM | カテゴリー:ASSY加工, ヒートシンク・放熱板, 代表のメッセージ, 切削加工
社内組付け作業
弊社では、社内での組み付け作業も行っております。
組付け屋さんに依頼すると、工数の関係でコストが合わないものなどは、社内で作業することによりコストのグロス評価で、お客様のご希望コストに近づける努力を行い、協力会社と共に競争力のあるモノ作りを目指しております。
今回の作業では、写真の箱で約90箱分(26種類で約2000set)の組み付け作業を行います。
部品点数16点を組み付けし、お客様より支給頂いたパッケージに封入し、お客様ではバーコードを貼って出荷するだけの商品状態まで仕上げを担当させて戴いております。
社員が頑張って作業してくれたお陰で、予定よりも早めに第一弾を出荷する事が出来ます。
私達MSPでは、右から左だけでない付加価値も提供できる技術商社を目指しており、部品の調達だけではなく、注文書一枚で「製品」を調達できるメリットにより、顕在化しにくい管理工数の削減にも 寄与したいと思っております。
2014年3月18日 1:47 PM | カテゴリー:ASSY加工, 社内加工
おはようございます。 代表の伊藤です。
既存のお客様より、6月に見積もらせて戴いていたアッセンブリ案件が決まったとご連絡を戴きました。
MSPが目指すべき案件の受注ですから、とても嬉しいので書かせて戴きます。
アルミ・真鍮加工品、特殊キャップボルト、ゴム成形品等々14パーツをアッセンブリし最終商品パッケージまで当社で請け負わせて戴きます。
個々の部品を調達し、表面処理が必要な部品は処理の手配をして、社内で検査・アッセンブリとパッケージを行います。
他の商品も含め年間5000setを社内でパッケージさせて戴いております。
社内加工と言う点では、旋盤加工品をご要望の角度に曲げる為に当社発案で設計して戴いた専用機にて、年間20,000個程度を曲げ加工しております。
他にも、ご要望に応じて簡単なものばかりですが様々な追加工を社内にて対応しております。
石定盤の上で組み付けが必要なモノをご発注戴いた事もありました。
その為の治具や、検査器具も必要に応じ購入し揃えております。
技術商社として、右から左に流すだけではない役割を担える存在を目指しております。
2013年12月9日 9:00 AM | カテゴリー:ASSY加工, 社内加工
MSPは、オリジナルで開発した専用機を用いて簡易的な社内加工も行っております。
(専用機は、ノウハウ満載なので写真にモザイクを掛けております)
お客様のご要求に応じて、専用の検査装置を開発し15,000個/日の選別を行える装置を開発し社内で作業した実績もございます。(月間30万個で対応)
また、年間4000セット受注させて戴いている部品点数が14点の組み立て、最終パッケージまでお任せ戴き社内で作業させて戴いている商品もございます。
なぜ商社がこの様な事を行うかと言いますと、最適なコストを追求し受注にこだわった結果です。
社内作業費用をどう考えるかにはよりますが、専門メーカー様に依頼するとコストが合わない引合いでも、社内で行えば損益分岐ギリギリなら トータルコストの中で考えることが出来ます。
社内に取り込む事で、協力メーカーへ仕事を依頼できる様にする事も、大切なMSPの役割だと思っております。
その考え方がベースとなり、MSPオリジナル商品も手掛けることが出来ております。
どんな事にでも対応出来るわけではありませんし、加工メーカーに協力を戴きながらではありますが、右から左に流すだけの流通業ではない、役割を担える加工部品専門技術商社を目指しております。
2013年9月13日 10:48 AM | カテゴリー:ASSY加工, アルミ押出し材, オリジナル商品, ゴム製品, 切削加工, 外観仕上げ部品, 表面処理
弊社では、高級オーディオ向け部品、美容関係の部品から高級店舗内装用などの部品を供給させて戴いております。
写真の部品は、Ry1.6仕上げでご要求を戴き、旋盤加工のみで仕上加工を行いました。
女性に大人気の某有名ブランド店でご使用戴く部品になります。
最終の表面処理はお客様の方でお手配されるとの事で、今回は生地品での納入となりました。
外観部品に対する管理ノウハウを駆使し、外観重要部品の加工対応可能な協力会社とアライアンスを組んでおり、素材調達から切削加工に、ショットブラスト処理後に、染色アルマイトを施し、シルク印刷、そして組立作業後のパッケージまで対応可能です。
調色が必要な指定色など、非常にデリケートな要求にも迅速にお応え出来るネットワークを構築しております。
超外観部品を少量生産から、月間数万個の超量産までを一貫して対応させて戴く事も可能です。
お問い合わせをお待ちしております。
電話 045-633-1056
FAX 045-633-1051
mail sales<@>mspjpn.com
※お手数ですが、メールの際には@前後の<>を消して送信下さい。
2013年6月17日 9:00 AM | カテゴリー:ASSY加工, 切削加工, 外観仕上げ部品, 表面処理
この話、秘密保持契約の関係で詳細は書けないのが残念だ。
今、追いかけている様々な仕事の中で、五感的な評価が下される商品がある。
旋盤で削ったアルミに、ショットブラストを掛けて、染色アルマイトをするって内容なんだけど。
形状も厄介だし、ショットの目が細かいから下地が大事だし、アルマイトの色調は中間色。
これ書くだけで、判って戴ける人には判って戴ける厄介さが含まれている。
そして、この商品の見積り経緯がこれまた厄介。
中国で既に生産している商品で、五感的な不良で3割近く捨てなくてはならないので、
その費用やらなんやらを考えると日本で品質の安定した製品を調達した方が良いと判断したまではいいのだが・・・
中国価格がベースの為、3割の不良があっても普通にやったら勝ち目は無い。
そこで、我が優秀な切削・ショットブラスト・アルマイトの各協力会社に、我々のレベルの高さを見せてやろうと気合を入れて見積りに臨んだ。
一回の切り込み量を増やしても面粗度を落とす事無く出来る切削条件にギリギリまで条件を上げ、様々なノウハウを駆使してタイムを短縮した。
ショットブラストも、外観注意品を多く扱っている協力会社で効率のよい方法を考えてもらった。
アルマイトも、色差の品質管理に関しては信頼のおける協力会社だから心配は無いし、コストも相当協力してくれた。
素材についても、客先が指定して来た材質よりも品質を落とさずにコスト競争力のある材質を提案する事によってトータルコストを下げる事が出来た。
それらを取りまとめ、見積りを作成し客先に提出。 その評価は「いい線です」と戴いた。
思いっきり手前味噌だが・・・ あの形状で あの表面処理で あのコスト そりゃ~、今回のユニットが組めた時点で今回の評価は想定の範囲内。
それもこれも、お客様の担当の方が面倒くさがる最終ユーザーに対して根気強く情報収集を行ってくれた事が最大の功績なのだけど。。。
最終ユーザーが本当に困っているのであれば、中国とのトータルコストの差は不良率を加えれば大した事が無いだろうから、日本に戻すだろう。
戻す決断さえして頂ければ、我々のユニットが選択される可能性は非常に高い。
判断は、2月中に出るだろう。 今回は競争相手が中国だけに、どんな手段を講じて来るか判らないが、我々としては精一杯の見積りを出せたとの自負はある。
お客さまからも「これに限らず今後もお手伝い願いたい」とのお言葉を戴いたので、ベストを尽くした甲斐があった。
後は、果報は寝て待てだ!
MSPは、仕事に応じた協力会社のユニットを編成し、お客さまにとって最良の連携を作り上げる事によって、期待にお応えする体制を整えています。
中国製の品質でお悩みの方は、一度お問い合わせください。
MSPは、最良の解決法でお応え致します。
2013年1月31日 8:00 AM | カテゴリー:ASSY加工, 切削加工, 材料について, 表面処理
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