アルミニウム押し出し(Aluminum Extrusion)の簡単な説明
新規のお客様より落ちあわせ頂き、全くアルミ押し出しについて知識がないので説明して欲しいと求められました。
そこで、AIを活用しながら、細部を修正しつつ作成した資料をコチラにも掲載いたします。
「ところてん」が解らないと言われたら、押し出しメーカーの作業動画を見て頂きます。
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1. 仕組みは「ところてん」と同じ
アルミ押し出しとは、アルミでできた「ところてん」を作るようなものだとイメージしてください。
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原料(ところてんのタネ): まず、アルミニウムの塊(ビレット)を約500~510℃という高温で柔らかくします。
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金型(ところてん突き): 次に、作りたい断面の形に穴が開いた硬い鋼鉄の型(金型・ダイス)を用意します。
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押し出し(突き出す): 柔らかくしたアルミを、非常に強い力で金型の穴からところてんのように押し出して、長い棒状の製品を作ります。
2. なぜアルミ押し出しを使うのか?
この方法の最大のメリットは、「必要な断面の形を自由に、かつ長く作れること」です。
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複雑な形状: L字型、T字型、H型、あるいは中が空洞になったパイプなど、断面が複雑な形状を一発で、ムラなく作り出せます。
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軽量で強い: アルミニウムは軽くて強度が高いため、押し出しで作られた製品は、軽さを維持したまま、構造的に非常に強いという特性を持っています。
2025年11月18日 3:41 PM | カテゴリー:アルミ押出し材, アルミ櫛形ヒートシンク, ヒートシンク・放熱板, 材料について, 熱伝導率, 表面処理