ロストワックス(消失型鋳造法)
本日は、協力会社で行なっている「ロストワックス(消失型鋳造法)」についてです。
ご存じの方も多いと思いますが、ロストワックスと言う工法は、簡単に言うと以下の特徴があります。
<ロストワックスの特徴>
抜き勾配、アンダーカットの有無に関係なく、鋳造することが出来る。
ただし、通常の鋳物と同じく収縮率を考慮して原型を作る必要あり。
複雑形状を一体化し鋳造することが出来る為、後加工工程を減らす ことができる利点がある。
量産性もあり、金属組織が緻密な為、鋳肌の美しさも大きな特徴。
<ロストワックスの概略の工程>
ロウで製品と同じ形状を作る。
ロウで出来た型を、ツリー状に複数セットする。
周りを鋳砂でコーティングする。(セラミック、シリカ、水ガラス、石膏等)
ロウを熱で溶かし、空洞を作る。
型強度をアップさせる焼成作業。
ロウを除去する事でできた空間に溶湯金属を流し込む。
冷えたら型(鋳砂)を取り除き、ゲートをカットする。
材質により、熱処理を行う。
ゲート仕上げやサンドブラスト等で全体を仕上げる。
鋳物が完成。(必要に応じ、二次加工工程へ)
<想定される用途>
・部品点数の多い、板金組立部品
・ネジ止め、溶接構造品の一体化
・アンダーカット部が必要な製品
・複雑な三次元形状
・ダイカスト金型を投資できない中ロット品
<対応材質>
・ステンレス
・アルミ
・鉄系
・銅系
*材質については、お問い合わせ下さい。
<ロットについて>
形状によって差は生じますが、数個から1000個程度が主流です。
50~300個程度が、金型償却の観点を加味した場合コスト的にもバランスが取れる範囲と思われます。
<納期について>
3週間程度
*図面が完成している場合
*2次加工が簡易な場合
複数の部品を組み合わせるパーツなどを一体化する事による、コストダウン効果が大きな工法です。
国内メーカー、海外メーカーを問わず、お客さまのニーズに沿った調達先を選定し、最適価格を追求致しますので、遠慮なくお問い合わせ戴ければと思います。
コストダウンでお困りの際には、気軽に問い合わせ下さい。
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2013年7月2日 9:00 AM | カテゴリー:協力メーカー 技術紹介