『アルミ押出し材』アーカイブ | MSPブログ

アルミ押出し形材の製造工程

現場を見て戴くのが一番なのですが。。。

 

「ボーキサイト」

採掘(赤褐色の鉱石)

 

「アルミナ」

精製(アルミ1トンに対し2トン必要)

 

「アルミ地金」

インゴットに鋳造(ほぼ輸入に頼っている)

 

「溶解炉で新地金と添加剤を溶湯し成分調整」

インゴットを製造(電信柱の様な形状)

 

「均質化熱処理」

押し出しに組織を均質化する事で生産性を最適化

 

「ビレットへ切断」

製品に合わせて所定サイズに切断

 

「ビレットを加熱」

400~550℃位の半凝固状になる温度で加熱

 

「押出しダイスの加熱」

410~550°位の温度まで加熱しコンテナーにセット

 

「押出し」

40~50mの管・棒・異形材に押出

 

「ストレッチ」

押出し後の曲がりを矯正する工程

 

「切断」

4m前後の任意長さに切断

 

「熱処理」

合金特性を出す為に熱処理

 

「検査」

指定の形状・強度に仕上がっているか確認

 

「表面処理」

お客様の仕様に合わせて処理

 

「梱包」

輸送途上での傷を防止する為に様々な緩衝材を使用

 

「出荷」

 

お客様の指定場所へ向けて出荷 素材の工程はここまでです。

この後に、お客様の希望する形状に加工工程が入ります。

各メーカーの押し出し工程を紹介したHPです。

興味のある方は、クリックして進んでください。

(順不同)

住友軽金属工業株式会社

三菱アルミニウム株式会社

不二ライトメタル株式会社

三協立山アルミ株式会社

加藤軽金属工業株式会社

群馬アルミニウム株式会社

日軽形材株式会社

本多金属工業株式会社

安田金属工業株式会社

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押出しダイス手配時の注意点

金型と言う括りで言えば特殊なルールかもしれません。

押出しダイスの事で、頻繁に質問されるのがダイス金型費用の件です。

金型費用の事を「押出しダイス製作技術料」と言う名目で請求されます。

これは金型を販売するのではなく、ダイスを作る為の技術料を請求すると言う事なのです。

と言う事により、通常の金型(ダイス)と違う点が、型の所有権は押し出しメーカーに帰属していると言う事が大きく違うところでしょう。

この点を最初にお客様に説明を怠ると「金型を返却して欲しい!」「申し訳ありませんが無理です」と言うトラブルが発生してしまいます。

なぜこの様なシステムにしているかと言うと、ダイスには各メーカーのノウハウがギッシリ詰まっていて、他のメーカーに見られると困ると言う部分があるんです。

何処が見られたくないかと言えば、ベアリング面と呼ばれるアルミの流量を制御する部分です。

流れやすい形状の部分に摩擦抵抗が発生する様にするのが、ベアリング面です。 逆に、流れ難い個所は磨きます。

ベアリング面と磨き面の出来次第で精度が大きく変わってしまいます。

また旧メーカーのダイスが持ち込まれても、押し出した後に精度が出ていなければ新メーカー側の責任となる為、無用なトラブルを避ける為に考え出されたのかな~と、私は勝手に推測しています。

また、メーカーによって差はあるでしょうが、押出しダイスは2年間一度も使用(注文)する事が無ければメーカー側の意志で廃却しますと言う決まりがあります。

押出し承認図にも記載されているのですが、この点も説明を怠るとトラブルの元です。

とは言っても、メーカー側も通常は廃却しても良いか確認をしてくるのが一般的ですが・・・ 押出しダイスには、この様な注意点がある事を記憶に留め置き戴き、ご検討戴く事をお勧め致します。

※2025年11月1日追記

昨今の物価上昇の影響により、10年前殿比較でいえば押出し金型製作技術料については25~40%程度値上がりしております。

材料費についても、地金価格の上昇だけでなくロールマージンの値上げが進行し小ロットですとケースによっては50%近くの値上がりしております。

時代の流れには逆らえませんが、メーカーと交渉をしながらコスト的な負担を少しでも減らせるように務めております。

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LED照明用 アルミ押出形材

MSPは、LED照明用のアルミ押出し形材の実績があります。 LEDが照明として大きな注目を集めている理由は、その優れた特長を生かして第4世代のあかりとして、白熱電球や蛍光灯とは異なる仕組みを持っており、その特性を生かし様々な強みを持ち合わせているからこそ急速に普及しているのだと思います。

しかし、LEDは耐熱温度以上の高温にさらされる場合も劣化が早まる弱点を持つ事から、放熱性の優れたアルミ押出し材を利用した筐体を使用するケースが多く、多くのお客様より開発段階からお声掛け戴きお手伝いさせて戴いております。

放熱性を高める為に、ヒートシンク形状を適度に配しLEDの耐熱温度を考慮した設計を提案しスムーズな開発をお手伝い致します。

また、後加工の実績も多数ありますので、ワンストップ調達のお手伝いも可能です。

MSPは、様々な用途のLED照明用アルミ押し出し形材の実績がありますので、是非お問い合わせをお待ちしてしております。

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少ロットアルミ押出し材について

通常ですと、300Kg/回のロットを要求されますよね・・・

「そんなに必要無いから削っちゃうよッ」

最近は、100kgからでも対応してくれる会社は出て来ましたが、それでもそれなりに理由がないと対応して戴けないのも現実です。

我社では、ロットの壁でアルミ押し出し材の採用を断念してきた開発型メーカー様を応援させて戴くために、押し出しメーカーと折衝を行い、少ロット対応のサービスを行なっております。

「より良い製品を作りたい」と言う開発者の想いを実現する為に・・・

実際に切削対応するよりも安価な製品が出来るのですが、ロットの壁で諦めてきたユーザー様からのお問い合わせをお待ちしております。

実は。。。何よりもアルミ形材を利用した加工が一番が好きなんです。

複雑形状を大量に、しかも他の加工方法に比べて安価に製造出来る事に魅せられてしまったんです。

長年に渡って各方面にユーザー様に形材を供給させて戴いたノウハウを是非ともお使い下さい。

*少ロットオーダーの対応は、形材サイズによって押出機の種類が違い投入するビレット重量が異なる為、この場での明示は差し控えます。

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アルミ押出し形材 加工

アルミ押出し材を利用した部品製造には自信が有ります!! アルミ押出し形材を利用した製品製造。
ここにも我社のノウハウとネットワークがあります。

<納入業界>

・油空圧関連(シリンダー等)
・電子機器関連(ケース等)
・輸送機関連(内装関連等)
・モーターサイクル関連(アフターパーツ等)
・ゲーム機関連(意匠パーツ等)
・建築関連(金具等)
・装飾品関連(化粧カバー等)

<加工方法>

・小型マシニングセンター(指先程度からA3サイズまで)
・大型マシニングセンター(MAX5m)
・旋盤(MAXφ100)
・複合加工(マシニング+旋盤)
・プレス
・溶接
・表面処理各種
・各部品のアッセンブリ

多くのお客様から御支持を戴き、実績を積み重ねております。

素材から一貫した供給体制を構築しておりますので、是非ご用命下さい。 必ずお役に立ちます。

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