エムエスパートナーズの強み(ヒートシンク・アルミ押出材領域)
(対応状況)
小ロット対応 ◎(試作1個~OK)
ヒートシンク実績 ◎(押出形状/切削/板金/仕上げ)
二次加工 ◎(マシニング/穴あけ/表面処理/組立)
技術サポート ◎(設計提案/コスト相談)
一括調達・納品 ◎(ワンストップ可)
納期対応力 ○~◎(内容に応じて調整)
1. 少ロット/多品種への柔軟対応
✔ 試作・開発用途に強く、研究機関や装置メーカーにも実績あり。
2. ワンストップ対応力(調達~加工~表面処理まで)
✔ 面倒な部品調達や工程管理をすべて任せられる「技術系専門商社型の一括請負体制」。
3. ヒートシンク・筐体製品における実績多数
✔ ユーザーの要求に応じた断面設計支援やカスタム品提案も可能。
4. 短納期・フレキシブルな調整力
5. 技術提案型の営業力
✔ 単なる「仕入・販売」ではなく、開発段階からのパートナーとして動けるのが大きな特長。
トランプ関税による不透明感漂う市況の中で、アルミ地金相場の推移もジワジワと影響を受けている様に感じます。
足元の円安傾向も相まって、足元の地金相場は上昇傾向です。
振り返りながら相場の方向性を推察したいと思います。
ここにたどり着かれる方は、答えが知りたいのだと思いますのでまずは結論からお伝えします。
- 2025年7~9月期は460円/kgになっています。
- 小生の予測では10~12月のNSP価格は現行+20円/kg程度の480円/kgではないかと推測します。
- トランプ関税を含む世界情勢や資源価格の動向に左右されるため、価格変動には注意が必要です。
- 専門家の中には、2025年以降も上昇傾向が続くと予想する声もあります。
- 2026年に向けて、あまり下落傾向の要素がないため再び500円/kgの大台に手が掛かる可能性が高い。
アルミニウム地金の価格(NSP価格)は、2023年から2025年にかけて変動を繰り返しながら、全体的には上昇傾向です。
2023年7~9月期には390円/kgでしたが、2024年4~6月期には400円/kg、7~9月期には460円/kgと上昇し、2025年4~6月期には過去最高値の500円/kgに達しました。
価格推移の詳細
- 2023年:
- 1~3月: 410円/kg
- 4~6月: 400円/kg
- 7~9月: 390円/kg
- 10~12月: 390円/kg
- 2024年:
- 1~3月: 410円/kg
- 4~6月: 400円/kg
- 7~9月: 460円/kg
- 10~12月: 460円/kg
- 2025年:
- 1~3月: 470円/kg
- 4~6月: 500円/kg
- 7~9月: 460円/kg
価格変動の要因
その他:
- アルミ地金価格は、需要と供給のバランス、世界経済の状況、政治的な要因など、様々な要因によって変動します。
暑い日が続いておりますが、皆さん体調を崩してたりしませんでしょうか。
酷暑は人間だけでなく、電子部品にも過酷な環境でもあります。
そんななか、最近の検索ワードで急激に増えているのが「カスタムヒートシンク」と言うワードです。
そのワードからの流入だと思うのですが、ヒートシンクメーカー標準品への追加工、オリジナル設計のアルミ押し出しヒートシンクの問い合わせが増えております。
では、カスタムヒートシンクを調達するにあたってのポイントを纏めてみます。
=======
カスタムヒートシンクは、標準品では対応できない特定の熱管理要件に合わせて、形状、サイズ、材質、フィン構造などをオーダーメイドで設計・製造する放熱ヒートシンク部品のことです。
高性能な電子機器や特殊な産業用途など、効率的な放熱が不可欠な場面で用いられます。
お客様からのお問い合わせや納品させて頂いている情報から推察するに、カスタムヒートシンクが必要とされる理由は以下の通りかなと思います。
スペースの制約: 限られた実装スペースに最大限の放熱性能を持たせたい場合
熱源の特性: 発熱体(CPU、GPU、パワー半導体など)の形状や発熱量が特殊な場合
冷却要件: 自然空冷、強制空冷、液冷など、特定の冷却方式に最適化したい場合
空気の流れ: 筐体内のエアフローに合わせて、フィンの方向やピッチを調整したい場合
重量制限: 軽量化が求められる場合(例えば、航空宇宙用途)。
機械的要件: 振動や衝撃への耐性、特定の取り付け方法が必要な場合。
表面処理: 特殊な耐食性や放熱特性を持つ表面処理が必要な場合。
=======
カスタムヒートシンクの主な製造方法カスタムヒートシンクは、その形状やロット、要求される精度によって様々な製造方法が選択されます。
押出加工 (Extrusion)
特徴: アルミニウム合金を加熱して軟らかくし、特定の断面形状の金型(ダイス)を通して押し出す方法。長尺で均一な形状のヒートシンクを効率よく製造できます。
メリット: 金型費用はかかるものの、中~大量生産において非常にコスト効率が良い。複雑なフィン形状もある程度実現可能。
デメリット: 熱交換器としての性能は、他の高密度フィン構造に劣る場合がある。
CNC加工 (CNC Machining / 切削加工)
特徴: CADデータに基づき、アルミニウムや銅のブロックをNC工作機械で精密に削り出す方法。
メリット: 非常に複雑な形状や高精度な加工が可能。金型が不要なため、少量生産や試作に最適。
デメリット: 材料の歩留まりが悪く、加工時間がかかるため、コストは高くなる。
鍛造 (Forging)
特徴: 加熱した金属材料を金型・砂型、シェルモールドに入れ、圧力を掛け固めることで成形する方法。
メリット: 純アルミ系合金を採用する事が可能で熱伝導率を向上させやすく、比較的複雑な形状も可能。
デメリット: 初期投資が必要で、制度が必要な部分への仕上げ加工は必須で少量生産には不向き。
ダイカスト (Die Casting)
特徴: 溶融したアルミニウム合金を高圧で金型に注入して成形する方法。
メリット: 複雑な形状を低コストで大量生産できる。
デメリット: 気泡が入りやすく、熱伝導性が他の製法に劣る場合がある。金型費用が高額。
=======
カスタムヒートシンクの調達は、専門の商社や加工業者に依頼するのが一般的です。
大ロット(1000個~)の場合、ヒートシンク専門メーカーへ依頼を検討するのも一つの案です。
お客様の要求に応じて、最適な製造方法や材質を提案してくれますが、中ロット以下だと納期面でご不満を抱え弊社にお問い合わせ頂くケースが多いです。
小ロット(~500個)対応を強みとしている企業も多く、弊社も含め試作から量産まで幅広く対応可能です。
金属加工メーカーに直接問い合わせされる場合もありますが、押出ヒートシンクの場合材料調達が困難で断られる場合が多いです。
アルミ押出材や切削加工を得意とする金属加工会社も、ヒートシンクのカスタム製造に対応している場合があります。
規格品の追加工サービスや一部のカスタム対応を行っています。
弊社のように、材料調達を基軸にし、協力会社と連携して数個の小ロットから中ロット程度を得意としている商社も数社存在しています。
=======
(問い合わせ時のポイント)
カスタムヒートシンクを依頼する際は、以下の情報を明確に伝えることで、スムーズな設計・製造につながります。
設置スペース: ヒートシンクを取り付けられる最大寸法(縦、横、高さ)
ファンによる強制空冷か、自然空冷か。強制空冷の場合は、空気の流れの方向や風速。
材質の希望: アルミニウム(A1050、A6063など)、銅などの指定
取り付け方法: ネジ止め、接着、クリップなど
表面処理の希望: 生地のまま利用、アルマイト処理、ニッケルメッキ等
数量と納期: 試作なのか、少量生産なのか、量産なのか。
希望調達納期も、材料選定、加工方法選定を判断するためには重要なポイントで、コストを大きく作用するポイントです。
========
カスタムヒートシンクの調達は、適切な設計と製造を行うことで、最適なコストでの調達が可能となります。
弊社では、お客様のニーズにお応えするため、標準的なアルミ押し出し櫛形ヒートシンクへの追加工を行い、無駄な投資を減らす提案を得意としております。
フィン高さ変更、幅詰め、切り欠き、表面処理等、一貫して対応致します。
切削によるケース一体型や、砂型鋳物、ダイカスト、での対応も可能です。
ヒートシンクを30年以上取り扱ってきたエキスパートが対応させて頂きます。
お困りごとを一緒に解決させて頂きますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
お急ぎの場合、電話でもかまいませんのでご連絡をお待ち申し上げております。
=======
担当:坪谷(つぼや)
電話:045-633-1056
mail:sales@mspjpn.com
#アルマイト #アルミ押出し材 #アルミ櫛形ヒートシンク #ダイカスト #ヒートシンク #放熱板 #切削加工 #熱伝導度 #熱伝導率 #表面処理 #設計 #カスタムヒートシンク
今回は、あまりお目にかかることのない形状「124CB244」に加工を行いました。
1mで24.25kgもあるので、安全な輸送のための梱包など普段以上に気を使いました。
本来ならドヤ顔で加工品の写真をアップしたいのですが、それは許されるはずもなく・・・
断面だけなら問題ないので
124CB244類似品
弊社では、標準的な櫛形ヒートシンクの在庫を適宜保有しながら対応させていただいております。
フィン高さ 12、21、30、40
最近お引き合い頂きました例を上げますと
(ご理解頂きやすいように某メーカー様の呼称で表記します)
12BS196
12BS301
20BS146
30BS074
40BS165
この様な標準サイズを素に、お客様が設計された形状へと加工致します。
幅詰め、切り欠き、平面精度仕上げ、穴あけ、タップ、タップ強化、通電マスキング、アルマイト、塗装
ヒートシンクの加工を一通りお任せ戴ける体制をとっております。
小ロットから対応可能ですので、ヒートシンクでお困りの事があればご連絡下さい。
============
担当 : 坪谷
電話 : 045-633-1056
Mail : sales@mspjpn.com
============
引き続き、ヒートシンク関連のお引き合いを多く頂いており感謝申し上げます。
お問い合わせ頂く中での質問で、ザックリまとめると多いのが以下のことです。
「どの製法で作るのが安く出来ますか?」
ヒートシンクと言っても、形状は様々です。
板を曲げただけの放熱板であったり
切削で作り込むような放熱ケースであったり
アルミ押し出し材をカットして穴をあけるだけの櫛形だったり
用途によって様々です。
回答を、簡単にするならば以下の通りになります。
放熱部の形状が単純で、平面度を極端に要求しないモノと言う前提で
生涯ロットが5,000個を超えるのであれば「アルミダイカスト」にした方が安いです。
しかし、コレには落とし穴もあります。
アルミダイカストの標準的な材質である「ADC12」がネックになります。
一口にアルミと言っても、その材質により熱伝導率に大きく差が出ます。
参考までに、主要な材質の熱伝導率を確認してみましょう。
(単位:W/m/k)
◯=アルミ板からの切削
◆=アルミ押出し材
▲=アルミダイキャスト材
◎=参考値
◯ A5052 138(切削ヒートシンクに多用されている)
◯ A6061 155~184(切削でA5052よりは改善が見込める)
◆ A1050 225(板金物の放熱板に使用)
◆ A6063 209(アルミ押し出し材ヒートシンクに多く利用)
▲ ADC12 92(アルミダイカストのメイン材質)
▲ DMS5 150(アルミダイカスト用高伝導率材質)
▲ HT-1 175(アルミダイカスト用高熱伝導材質)
◎ 金 310 *参考
◎ 銀 420 *参考
◎ 銅 401 *参考
◎ 真鍮 110 *参考
◎ 鉄 50 *参考
ご覧頂いた通り
アルミダイカストに利用するADC12と、アルミ押し出し材に利用するA6063では、2.3倍もの開きがあります。
これは、同じ形状でも放熱性能にその差が反映されるということです。
それを解消するには、アルミダイカストでも熱伝導率の良い材質を選択する必要があるということです。
逆に言えば、ADC12を前提で設計していた部品の小型化も材質変更により可能ということになります。
DMSシリーズやHT-1と言った、純アルミ系のダイカスト用合金は、どのダイカストメーカーでも取り扱っている訳ではありませんし、湯流れの問題などによりそれなりの設計ノウハウを要します。
弊社で、アルミダイカストで放熱性を重視せざるを得ない部品には「HT-1」を推奨しており、取扱実績の中で成形性の面でも確認が取れており、安心して納入できる体制もあります。
また他社ではロット数が1000個以上でないと対応頂けないような案件でも、一定の条件は付きますが、弊社では現場と相談をしながら500個/回レベルでの対応も致しております。
とここまで書いておいてなんですが・・・
形状によっては、何万個あってもアルミ押し出し材を切断して使った方が安い場合もあります。
用途や形状、寸法公差など様々な条件を基に総合的に判断し、最適な生産工法の提案をさせて頂きます。
まずは、構想形状の段階で是非ともご相談下さい。
設計が終わってからですと、本来一番安い工法があっても対応できず、高いのモノづくりになってしまう可能性があります。
誰かが損をする安値ではなく、理屈の通る安値を目指し提案させて頂きますので、まずはご連絡下さい。
あらゆる観点から導き出した最適なご提案をさせて頂きます。
本日は、ダイキャストの件をメインにご説明させて頂きました。
アルミ押出し材櫛型ヒートシンクや、大型の切削ヒートシンクについても、放熱部品一筋25年間のベテラン営業マンが対応致します。
放熱関係の部品で、コストダウンでお困りの際には、気軽に問い合わせ下さい。
電話 045-633-1056
FAX 045-633-1051
mail sales<@>mspjpn.com
※お手数ですが、メールの際には@前後の<>を消して送信下さい。