7~9月適用 アルミ地金NSP価格について

梅雨の足音も日に日に大きくなり始めた今日このごろ、2025年もあっという間に6月になってしましました。

6月といえば、アルミNSP価格の改定判断の月になります。

(一番下にNSPルールの基本計算方法を記載しておきます。)

世界的な景気減退もありアルミ地金のNSP価格価格が40円/kg低下し 7~9月の適用価格は460円/kgとなります。

 

アルミ地金の変動要素をAIを利用しまとめてみました。

 

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アルミ地金価格が変動する要因はいくつか考えられますが、主なものは以下の通りです。

  1. 世界経済の減速と需要の低下:

    • アルミは自動車、建設、包装、電気機器など幅広い産業で使われる汎用金属です。世界経済が減速すると、これらの産業での生産活動が鈍化し、アルミの需要が減少します。
    • 特に、経済大国である中国の景気動向は、世界のアルミ需要に大きな影響を与えます。中国の不動産市場の低迷や製造業の不振は、アルミ需要の減少に直結します。
  2. 供給過剰:

    • 需要が停滞または減少する一方で、生産能力が過剰になっている場合、供給が需要を上回り、価格が下落します。
    • 特に、中国や中東など主要な生産国で新規の製錬所が稼働したり、既存の製錬所が生産量を増やしたりすると、供給過剰になりやすいです。
    • ロシア・ウクライナ戦争などの地政学的な要因で、特定の地域からの供給が変化し、需給バランスに影響を与えることもあります。
  3. エネルギー価格の低下:

    • アルミの製錬には大量の電力を消費します。そのため、電力価格、特に天然ガスや石炭などのエネルギー価格が低下すると、アルミ製錬のコストが下がり、それが地金価格に反映されることがあります。
  4. 為替レートの変動:

    • 国際市場でのアルミ価格は米ドル建てで取引されることが多いため、ドル高が進むと、ドル以外の通貨を保有する国にとってアルミが相対的に割安になり、価格が下落する圧力となることがあります。
  5. 投機資金の流出:

    • アルミは商品市場で取引され、投機資金の対象にもなります。経済見通しが悪化したり、他の投資対象に魅力が移ったりすると、アルミ市場から投機資金が流出し、価格が下落することがあります。
  6. 在庫水準の増加:

    • ロンドン金属取引所(LME)などの主要な在庫量が積み上がると、供給過剰感が増し、価格を下げる要因となります。

これらの要因が単独で、あるいは複数組み合わさることで、アルミ地金価格は変動します。最近のアルミ価格の低下は、多くの場合、世界経済の減速懸念や中国経済の不調が複合的に影響していることが多いです。

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NSPルールとは

弊社では、地金相場の変動をNSPルール(New Standard Price Rule)という業界独自のルールを採用し、価格に反映させております。

1年を4分割し3ヶ月単位で地金相場の変動を実勢価格に反映させるという言うものです。

基準となる相場価格は、日本経済新聞に毎月第一月曜日に掲載される、月間平均相場が基準となります。

反映の方法は、月間相場を3ヶ月間平均を一桁を四捨五入し、エキストラで+10円します。

NSP適用期間 相場適用期間
01~03月 09~11月
04~06月 12~02月
07~09月 03~05月
10~12月 06~08月

と言う区切り方になります。

これには、1ヶ月の告知期間を設けると言う意味で、相場適用期間が設定されています。

 

例> 2025年7月~9月のNSP価格なります。
*取引メーカーによって若干の違いがありますのでご注意下さい。

2025年 03月   492.8 円/kg

2025年 04月   427.7 円/kg

2025年 05月   439.3 円/kg

3ヶ月平均     453.2 円/kg

一の位を四捨五入   450円/kg
エキストラ       10円/kg

2025年7~9月適用価格  460円/kg

と言う風になります。

NSPルールの運用範囲内では、2025年7~9月末まで地金価格の変動はございません。

 

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