インコネルの旋盤切削
インコネルは難削材ですが、弊社の協力会社は切削条件を確立しています。
インコネルとは、スペシャルメタル社(旧インコ社・International Nickel Company)の商品名で、ニッケルをベースとし、クロム、モリブデン、鉄、ニオブ等の合金配合量の差によって、インコネル600、インコネル625、インコネル718、インコネル750Xなど様々な材質に分けられます。
インコネルは耐熱性、耐蝕性、耐酸化性、耐クリープ性などの高温特性に優れており、スペースシャトル、原子力産業、産業用タービンの各種部品、航空機のジェットエンジンなど様々な分野で使用されています。 (Wikipediaを参考にし引用しました)
非常に優れた特性を有していますが、切削性が悪く加工が困難であるという大きな問題点もあって、コスト的に高価な部品になってしまうと言う弱点もあります。
弊社では協力会社と協力し、開発段階でお困りのユーザー様や現状お使いの部品をどうしてもコストダウンしたいと言う要望の受け皿となれるべく、加工条件を探す為の試みを以前より行って参りました。
そんな中でタイミング良く、お客様からの引き合いも重なりTRYを続けてきた結果、自動旋盤のバー材機でも問題無く加工出来る、回転数、送り、刃物の条件を探し出す事に成功した為、量産部品の受注に繋がっています。
その上で協力会社とも話し合い、多くの皆様にもこの開発した技術をお使い頂くためにも広く公表して行こうと言う結論に達し、御報告させて戴いております。
小径~φ32までなら、バー材機で対応可能です。
既に先行している会社様は数多くあると思いますが、バー材機での加工を行う業者は私の知る範囲では皆無です。 そんな状況の中で、バー材機に拘ったのは量産性を追求する事が目的です。 とは言っても、少量生産を受け付けないと言う事ではありません。
インコネルの特性を必要とする部品の多くは、精密加工部品と言われるスペックを要求される為、当然のことながら、真円度測定器をはじめ輪郭形状測定器等の測定器を取りそろえ、厳しい要求に対する品質管理体制も確立していおります。
是非、インコネルでお困りの事があれば一度御連絡頂ければ、お役にたてると思いますので、宜しくお願い致します。
MSPは、これからも協力会社と共に新たな加工分野を開発し、製造業にとって必要とされる企業を目指します。