『2013年1月』アーカイブ | MSPブログ

マグネシウムの素材から2次加工までを一括供給

MSPは、マグネシウム素材製造メーカーと連携し、マグネシウム関連部品の加工も手掛けております。

 

一般的に、高コスト・燃えるなどのイメージを持たれやすいマグネシウム合金ですが、その特性を生かせば付加価値の高い商品開発が可能となります。

 

MSPは、Mg合金を利用した商品開発委のサポートを通して、日本でしか出来ないモノづくりのサポートをさせて戴けたらと考えております。

 

 

<マグネシウムの特性>

 

・実用金属としては、最も軽い材料です(比重 Mg1.8 Al2.7 Fe7.9)

 

・比強度、比剛性が鋼やアルミニウムより優れています(同重量ならアルミや鉄よりも強度や剛性を高められます)

 

・実用金属中最大の振動吸収性を有しています(駆動部品の振動を減らす事が出来ます)

 

・切削性に優れています(理論上Feを100とした場合、Al 29% Mg 16%の要動力指数となります)

 

・耐くぼみ性がすぐれています(変形に対する抵抗力が強い為、衝撃による窪みが生じにくい)

 

・温度や時間が変化しても寸法変化が少ない(放熱特性が良いので内部熱を効率的に放出します)

 

・高い電磁波シールド性(Mgのシールド性は、樹脂にメッキをした場合に比べて高い)

 

<想定用途>

・モバイル機器の筐体(軽量化・耐くぼみ性・シールド性)

・液晶パネルの背面ケース(高比強度・高比剛性)

・内部が高温となるPCやプロジェクタの部品(高放熱性)

・HDDのピックアップ(振動・衝撃吸収性)

 

など、軽量化だけでなくMgの特性が必要な部品に利用されています。

 

MSPでは、これから特に「振動・衝撃吸収性」の性能を生かせる部品の需要が増してくるのでは無いかと考えております。

 

Mgを利用した部品開発をご検討されておられましたら、是非お声掛け下さい。

素材製造メーカーと共に、お手伝いさせて戴きます。

 

プレス剪断荷重の計算

プレス機は、プレス機毎に抜き荷重能力が違い、抜き荷重を計算してプレス機の選定を行います。

抜き荷重(ton)=  抜きの周長(mm)x板厚(mm)x 剪断抵抗(kg/mm2)

 

1000 材質別剪断抵抗値は、以下の数値を適用 材質

剪断抵抗(kg/mm2)

アルミ   7~16

真鍮   22~40

銅   18~30

SUS   52~56

SS400    33~42

SPC、SPH   26~35

 

<計算例> アルミ板 t2.0にφ10の穴を開けるときの抜き荷重は

〈(10x3.14) x  2.0   x 10  〉÷ 1000 = 0.628ton

周長     板厚  抵抗値 となります。

 

予備知識として覚えていても損の無い計算式です。

 

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黄銅とは?

黄銅(brass)は真鍮とも称せられ、銅を主成分とする銅-亜鉛合金及びこれに他種元素を添加した合金のことです。

黄銅の歴史は古く、西暦紀元前にローマ人が銅鉱および亜鉛鉱の混合物を製錬して黄銅を作り用いたと伝えられています。

ただし、金属銅と金属亜鉛とから溶製して黄銅を製造することは、16世紀に金属亜鉛が見出させて以後のことです。

黄銅(おうどう)は、銅と亜鉛との合金で、特に亜鉛が20%以上のものを言い、加工しやすいので工業材料などとして幅広く用いられています。

俗に、真鍮(しんちゅう)と呼ばれることも多い。

銅と亜鉛の割合によって、六四黄銅、七三黄銅と呼ばれ、六四黄銅では黄金色に近い黄色を示しますが、亜鉛の割合が多くなるにつれて色が薄くなり、少なくなるにつれて赤みを帯びます。

亜鉛が20%未満の赤みの強いものは丹銅とよばれます。

一般に亜鉛の割合が増すごとに硬度を増しますが、もろさも増すため、45%以上では実用にはなりません。

その他にも、被削性を高めるために鉛を添加した快削黄銅や、錫を添加し耐海水性を高めたネーバル黄銅などがあります。

現在発行されている5円硬貨もこの素材です。

また、金に似た美しい黄色の光沢を放つことから金の代用品にもされ、仏具などにも多用されています。

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アルミ押出し形材の製造工程

現場を見て戴くのが一番なのですが。。。

 

「ボーキサイト」

採掘(赤褐色の鉱石)

 

「アルミナ」

精製(アルミ1トンに対し2トン必要)

 

「アルミ地金」

インゴットに鋳造(ほぼ輸入に頼っている)

 

「溶解炉で新地金と添加剤を溶湯し成分調整」

インゴットを製造(電信柱の様な形状)

 

「均質化熱処理」

押し出しに組織を均質化する事で生産性を最適化

 

「ビレットへ切断」

製品に合わせて所定サイズに切断

 

「ビレットを加熱」

400~550℃位の半凝固状になる温度で加熱

 

「押出しダイスの加熱」

410~550°位の温度まで加熱しコンテナーにセット

 

「押出し」

40~50mの管・棒・異形材に押出

 

「ストレッチ」

押出し後の曲がりを矯正する工程

 

「切断」

4m前後の任意長さに切断

 

「熱処理」

合金特性を出す為に熱処理

 

「検査」

指定の形状・強度に仕上がっているか確認

 

「表面処理」

お客様の仕様に合わせて処理

 

「梱包」

輸送途上での傷を防止する為に様々な緩衝材を使用

 

「出荷」

 

お客様の指定場所へ向けて出荷 素材の工程はここまでです。

この後に、お客様の希望する形状に加工工程が入ります。

各メーカーの押し出し工程を紹介したHPです。

興味のある方は、クリックして進んでください。

(順不同)

住友軽金属工業株式会社

三菱アルミニウム株式会社

不二ライトメタル株式会社

三協立山アルミ株式会社

加藤軽金属工業株式会社

群馬アルミニウム株式会社

日軽形材株式会社

本多金属工業株式会社

安田金属工業株式会社

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切削条件計算式

営業と言えども、切削加工品を扱うのであれば一般的な切削条件を頭に入れておかないとだめですよね・・・

1、切削速度の計算

 

切削速度(Vc)  =  3.14 x 刃径(D) x 回転数(n) / 1000

 

回転数(n)  =  1000 x 切削速度(Vc) / 刃径(D) x 3.14

 

2、送りの計算式

 

刃当たり送り(fz)  =  テーブル送り(vf) / 回転数(n)x 刃数(Z)

 

テーブル送り(Vf)  =  回転数(n)x刃数(Z)x刃当たり送り(fz)

 

勉強中ですので、進捗に合わせて随時更新して行きます。
プロの方からのアドバイスなどがあれば、コメント戴けると幸いです。 宜しくお願い致します。

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