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1月2013

金属表面処理用語

表面処理に関する用語を集めてみました。

 

アルマイト

「陽極酸化被膜処理」ともいい、アルミニウムに耐食性酸化被膜を施すこと。ショウ酸溶液中でアルミを陽極として電解すると、アルミの表面に多孔質で電気絶縁性・耐摩耗性の高い酸化被膜ができる。 さらに高圧蒸気または熱湯処理をして孔をふさぐと黄緑乳白色の耐食性にすぐれた被膜になり、建材用のアルミの表面処理によく使われている。 また自然発色法や染色法を利用して容易に着色でき、黒やブロンズ色が多用されている。 多孔質を利用して樹脂や金属を侵入させ、耐摩耗性を改善させたり通電性をもたせることもできるので、被膜の用途、目的によりクロム酸や硫酸などを使用して、さらに優れた特性を出すこともできる。

 

アルマイトタッチ跡

アルマイト処理をする際に、材料をつかんでアルマイトをかけるがそのつかみ部分にはアルマイトがかかっていない。その部分のこと。

 

硬質アルマイト

アルミニウム及びアルミニウム合金の表面処理で、陽極酸化被膜(アルマイト)処理のうち、硬度(HV)350以上のものを硬質アルマイトと呼んでいる。 耐摩耗性、耐食性にすぐれ、耐電圧、含油性をもっている。 被膜の形成法は硫酸浴をベースとして10℃以下の低温で陽極酸化する低温法と、有機酸に硫酸を添加した混酸を用いて常温付近で電解する常温法とがある。

 

B1アルマイト

アルマイト膜厚:9ミクロンの事。

 

B2アルマイト

アルマイト膜厚:6ミクロンの事。

 

クリア

耐候性を増す目的でアルマイトの上に施される透明な塗装。 また、電気的に付着させる電着クリアと呼ばれる製法もある。

 

ショットブラスト

圧縮空気または遠心力などでショット=shot(鋼粒)やカットワイヤなどを加工物に吹きつけて行う研摩方法。 美観、塗装下地または酸洗の前工程で行われる。

 

耐食性

腐食されにくい性質を耐食性が良いという。 普通、鉄は“さび”やすく、ステンレス、アルミ、伸銅品は“さび”ないといわれるが全く腐食しないものはなく、腐食されにくいということである。 腐食には金属組織や内部応力といった内的要因と、溶接や曲げ加工、表面処理などの加工要因、温度や湿化、酸、各種薬品、使用環境などによる外的要因があり、それぞれの要因に対してあるいは複合的に、耐食性が問われる。 一般的には、オーステナイト系ステンレス、5000番系アルミニウム、青銅系が耐食性の良い材料とされるが、統合的には高Ni合金が優れているといえる。

 

電解研磨

一般に食塩水や硝酸ナトリウム水溶液などの電解液中で加工物を陽極にし、陰極とすき間を作り加工物面を電解溶出させる研磨方法である。

 

キリンス処理

真鍮(黄銅)製品を酸洗する処理の事で、錆落としと同時に真鍮本来の光沢を出す酸処理法で非常に綺麗な表面を得ることが出来ます。 一般的には、硝酸をベースとし強酸の混合液へ浸せきさせ、汚れた表面を溶解し新しい 銅表面を露出させ光沢を得られます。 光沢浸漬法、化学研磨法とも呼ばれます。 処理の際には、多量の窒素酸化物が発生する為、作業環境などを考慮し処理は減る方向にあります。

 

バフ研磨

布製あるいは適当な物質の研磨輪を用いて光沢を出す研磨方法。

 

ヘアライン(HL)

長く連続した研磨目をもった仕上げ 適当な粒度(通常150~240番の砥粒が多い)の研磨ベルトで髪の毛のように長く連続した研磨目をつけたもの。 建材の最も一般的な仕上げ。

 

バレル研磨

材料を研磨剤とともに回転させるか又は振動容器に入れて研磨する方法で、乾式と湿式がある。 バリ取りまたは美観を目的に行われる研磨方法。

 

めっき

金属の代表的表面処理で、鉄、非鉄全般に広く使われている。 加工物をめっき液中で陰極とし電解して、表面に金属膜を析出させる電気めっき、金属塩水溶液中の金属イオンを還元剤に用いて加工物表面に還元析出する無電界めっき、溶融した金属中に加工物を浸漬し、その表面に金属を凝固・被覆させる溶融めっきがある。 めっきの目的は、美観上、耐食性、耐摩耗性の改善などである。 クロムめっき、ニッケルめっきが代表的である。 アルミクロムメッキのノウハウを確立しているメーカーは少ない。

押出しダイス手配時の注意点

金型と言う括りで言えば特殊なルールかもしれません。

押出しダイスの事で、頻繁に質問されるのがダイス金型費用の件です。

金型費用の事を「押出しダイス製作技術料」と言う名目で請求されます。

これは金型を販売するのではなく、ダイスを作る為の技術料を請求すると言う事なのです。

と言う事により、通常の金型(ダイス)と違う点が、型の所有権は押し出しメーカーに帰属していると言う事が大きく違うところでしょう。

この点を最初にお客様に説明を怠ると「金型を返却して欲しい!」「申し訳ありませんが無理です」と言うトラブルが発生してしまいます。

なぜこの様なシステムにしているかと言うと、ダイスには各メーカーのノウハウがギッシリ詰まっていて、他のメーカーに見られると困ると言う部分があるんです。

何処が見られたくないかと言えば、ベアリング面と呼ばれるアルミの流量を制御する部分です。

流れやすい形状の部分に摩擦抵抗が発生する様にするのが、ベアリング面です。 逆に、流れ難い個所は磨きます。

ベアリング面と磨き面の出来次第で精度が大きく変わってしまいます。

また旧メーカーのダイスが持ち込まれても、押し出した後に精度が出ていなければ新メーカー側の責任となる為、無用なトラブルを避ける為に考え出されたのかな~と、私は勝手に推測しています。

また、メーカーによって差はあるでしょうが、押出しダイスは2年間一度も使用(注文)する事が無ければメーカー側の意志で廃却しますと言う決まりがあります。

押出し承認図にも記載されているのですが、この点も説明を怠るとトラブルの元です。

とは言っても、メーカー側も通常は廃却しても良いか確認をしてくるのが一般的ですが・・・ 押出しダイスには、この様な注意点がある事を記憶に留め置き戴き、ご検討戴く事をお勧め致します。

 

LED照明用 アルミ押出形材

MSPは、LED照明用のアルミ押出し形材の実績があります。 LEDが照明として大きな注目を集めている理由は、その優れた特長を生かして第4世代のあかりとして、白熱電球や蛍光灯とは異なる仕組みを持っており、その特性を生かし様々な強みを持ち合わせているからこそ急速に普及しているのだと思います。

しかし、LEDは耐熱温度以上の高温にさらされる場合も劣化が早まる弱点を持つ事から、放熱性の優れたアルミ押出し材を利用した筐体を使用するケースが多く、多くのお客様より開発段階からお声掛け戴きお手伝いさせて戴いております。

放熱性を高める為に、ヒートシンク形状を適度に配しLEDの耐熱温度を考慮した設計を提案しスムーズな開発をお手伝い致します。

また、後加工の実績も多数ありますので、ワンストップ調達のお手伝いも可能です。

MSPは、様々な用途のLED照明用アルミ押し出し形材の実績がありますので、是非お問い合わせをお待ちしてしております。

インコネルの旋盤切削

インコネルは難削材ですが、弊社の協力会社は切削条件を確立しています。

インコネルとは、スペシャルメタル社(旧インコ社・International Nickel Company)の商品名で、ニッケルをベースとし、クロム、モリブデン、鉄、ニオブ等の合金配合量の差によって、インコネル600、インコネル625、インコネル718、インコネル750Xなど様々な材質に分けられます。

インコネルは耐熱性、耐蝕性、耐酸化性、耐クリープ性などの高温特性に優れており、スペースシャトル、原子力産業、産業用タービンの各種部品、航空機のジェットエンジンなど様々な分野で使用されています。 (Wikipediaを参考にし引用しました)

非常に優れた特性を有していますが、切削性が悪く加工が困難であるという大きな問題点もあって、コスト的に高価な部品になってしまうと言う弱点もあります。

弊社では協力会社と協力し、開発段階でお困りのユーザー様や現状お使いの部品をどうしてもコストダウンしたいと言う要望の受け皿となれるべく、加工条件を探す為の試みを以前より行って参りました。

そんな中でタイミング良く、お客様からの引き合いも重なりTRYを続けてきた結果、自動旋盤のバー材機でも問題無く加工出来る、回転数、送り、刃物の条件を探し出す事に成功した為、量産部品の受注に繋がっています。

その上で協力会社とも話し合い、多くの皆様にもこの開発した技術をお使い頂くためにも広く公表して行こうと言う結論に達し、御報告させて戴いております。

小径~φ32までなら、バー材機で対応可能です。

既に先行している会社様は数多くあると思いますが、バー材機での加工を行う業者は私の知る範囲では皆無です。 そんな状況の中で、バー材機に拘ったのは量産性を追求する事が目的です。 とは言っても、少量生産を受け付けないと言う事ではありません。

インコネルの特性を必要とする部品の多くは、精密加工部品と言われるスペックを要求される為、当然のことながら、真円度測定器をはじめ輪郭形状測定器等の測定器を取りそろえ、厳しい要求に対する品質管理体制も確立していおります。

是非、インコネルでお困りの事があれば一度御連絡頂ければ、お役にたてると思いますので、宜しくお願い致します。

MSPは、これからも協力会社と共に新たな加工分野を開発し、製造業にとって必要とされる企業を目指します。

MONOistにコラム掲載中(1月9日)

MONOistさんで、心技隊メンバーがリレーコラムを連載中です。 1月9日の回は、弊社伊藤が担当させて戴きました。 お時間のある時にでも、ご覧戴ければと思います。

 

心技隊流「未来を創るヒント」

もし今の日本製造業を駅伝にたとえたら?

 

少ロットアルミ押出し材について

通常ですと、300Kg/回のロットを要求されますよね・・・

「そんなに必要無いから削っちゃうよッ」

最近は、100kgからでも対応してくれる会社は出て来ましたが、それでもそれなりに理由がないと対応して戴けないのも現実です。

我社では、ロットの壁でアルミ押し出し材の採用を断念してきた開発型メーカー様を応援させて戴くために、押し出しメーカーと折衝を行い、少ロット対応のサービスを行なっております。

「より良い製品を作りたい」と言う開発者の想いを実現する為に・・・

実際に切削対応するよりも安価な製品が出来るのですが、ロットの壁で諦めてきたユーザー様からのお問い合わせをお待ちしております。

実は。。。何よりもアルミ形材を利用した加工が一番が好きなんです。

複雑形状を大量に、しかも他の加工方法に比べて安価に製造出来る事に魅せられてしまったんです。

長年に渡って各方面にユーザー様に形材を供給させて戴いたノウハウを是非ともお使い下さい。

*少ロットオーダーの対応は、形材サイズによって押出機の種類が違い投入するビレット重量が異なる為、この場での明示は差し控えます。

アルミ押出し形材 加工

アルミ押出し材を利用した部品製造には自信が有ります!! アルミ押出し形材を利用した製品製造。
ここにも我社のノウハウとネットワークがあります。

<納入業界>

・油空圧関連(シリンダー等)
・電子機器関連(ケース等)
・輸送機関連(内装関連等)
・モーターサイクル関連(アフターパーツ等)
・ゲーム機関連(意匠パーツ等)
・建築関連(金具等)
・装飾品関連(化粧カバー等)

<加工方法>

・小型マシニングセンター(指先程度からA3サイズまで)
・大型マシニングセンター(MAX5m)
・旋盤(MAXφ100)
・複合加工(マシニング+旋盤)
・プレス
・溶接
・表面処理各種
・各部品のアッセンブリ

多くのお客様から御支持を戴き、実績を積み重ねております。

素材から一貫した供給体制を構築しておりますので、是非ご用命下さい。 必ずお役に立ちます。

謹賀新年

あけましておめでとうございます。

旧年中は、弊社をご愛顧戴き誠に有難うございました。心より感謝申し上げます。 皆様にとって、素晴らしい一年となる様に心よりお祈り申し上げます。

2013年のMSPは、新たな事へのチャレンジを積極的に行なって参ります。 従来通り、しっかりと製造業界にとって必要とされる部品を開発段階からサポートさせて戴きMSPだからこそご提供できるメリットを引き続き最大限追求して参ります。

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