最近、シリコンゴム系の話でお引き合いを頂戴するケースが増えて来ました。ありがとうございます。
シリコンゴムの特徴は、簡単に言うとこんな感じです。
1、シリコンゴムは有機系ゴムと比較し150℃の熱を加えてもほぼ特性変化がありません。
2、シリコンは200℃でも10,000時間以上の連続使用に耐えられます。
3、一般有機系ゴムの脆化点は、-20℃~-30℃ですが、 シリコンゴムは-60℃~70℃まで弾力性を保ちます。
4、シリコンゴムは吸収率1%程度ですので、長時間の浸水にも耐えられます。
5、シリコンゴムは離型性に優れ他の物質を腐食しません。
6、シリコンゴムは、電気絶縁性に優れ、広い温度範囲及び周波数領域にわたって安定しているため絶縁材料として最適です。
7、シリコンゴムは、他の物質に侵されることなく化学的にも安定してるので人体に対しても悪い影響を与える心配がありません。
8、シリコンゴムは無味無臭で、医療用・食品用などのチューブや各種成形品にも応用されてます。
シリコンゴムの用途例
幼児玩具・アクセサリー・健康グッズ・スポーツ用品・工業用パッキン・スマホカバー・ペングリップ・
シリコンゴムの主な成形方法
1、直圧成型(コンプレッション)
一般的に用いる方式でゴム成形の主流方式です。 金型代も最も安価で経済的な上、製品単価もそれなりになります。
2、直圧注入成型(コンプレッション)
製品を作る上で、金型に対し生ゴムの流入が難しいケースに用いる金型方式です。
金型上部分がピストン形状になっており、ゴム溜中上型から生ゴムを強制注入し 製品へ供給する方式です。
デメリットは、若干金型代が高価な上、ゴム溜部分にも余分なゴム材料が必要でロスができることと、製品にゲート(注入)口が出来る点です。
3、射出成型(インジェクション)
樹脂型と同様に、液状化した生ゴムを金型に注入し成形します。
メリットは、成形ショット数が大幅に向上でき、一日あたりの生産数が多く製品が低コスト化出来ることです。
デメリットは、金型代が相当上昇し、基礎コストが高い点です。
加えて量産計画数量が大量に必要となります。
MSPでは、シリコンゴム製品の取り扱いも積極的に推進しております。
シリコンゴムは、高度な耐久性・耐熱性・対オゾン性という複合的な特徴を持っており、更に電気特性・非粘着性にも優れ、精密電子機器部品、自動車関連部品・医療関連機器・食品関連機器等、あらゆる分野で広範囲に用いられています。
シリコーンゴムでお困りの際には、気軽に問い合わせ下さい。
電話 045-633-1056
FAX 045-633-1051
mail sales<@>mspjpn.com
※お手数ですが、メールの際には@前後の<>を消して送信下さい。
2013年6月24日 9:00 AM | カテゴリー:ゴム製品, 材料について
光る技術を持つ協力メーカーを紹介させて戴きます。
「ラッピン加工」と言う技術をご存知でしょうか?
鏡面研磨加工を施す技術です。
ラッピング加工とは、ラップ定盤と呼ばれる平面の台上に工作物を置き
ラップ定盤と工作物下面間に、砥粒としてラップ剤(ダイヤモンドスラリー)
を挟み、工作物に上から圧力を加え摺動させて行う研磨方法です。
そのため、高性能な加工面、寸法が得られます。
研磨加工時はワークを痛めないように柔らかく保持すると同時に
ワークが回転する研磨皿によって飛ばされないようにするという
微妙な力加減が必要になります。
協力メーカーでは、工夫した押さえパットを使った研磨加工を
考案しています。
加工寸法は、Φ320相当までとなります。
ガラス製品、セラミックス製品、金属系、プラスチック系、シリコン
カ-ボン製品などの成形(球体、円筒、角度出し)、研磨加工が
得意です。
ソーラーパネル、セラミック基板、カーボンパネル、石英ウェハー
カーボンウェハー、シリコンパネル、ガラス製品、セラミック製品など
硬度が高く、薄い材料と言う難易度の高い研磨作業に挑戦しております。
是非とも、気軽に問い合わせ下さい。
電話 045-633-1056
FAX 045-633-1051
mail sales<@>mspjpn.com
※お手数ですが、メールの際には@前後の<>を消して送信下さい。
2013年6月21日 9:00 AM | カテゴリー:協力メーカー 技術紹介, 外観仕上げ部品, 材料について, 表面処理, 難削材について
本日は、アルミ地金市況についてです。
最近、アルミ地金ジャパン・プレミアム(割増金)が、過去最高水準の249ドル/トン で一部決着したとの記事が掲載されていた。
ところで「ジャパン・プレミアム」って、日本向けにだけ余分に高く売りつけられている様に感じるのですが、その内容は以下の通り。
海外大手のアルミ地金メーカーから仕入れる際の、基本は「運賃」と「手数料」です。これを四半期ごとに改定するルールになっている。
手数料と言っている中には、各地域の需要状況を反映した需要と供給のバランスで増減する部分も含まれています。
アルミ地金の輸入価格は、LME(London Metal Exchange)の現物価格に、このプレミアム分が上乗せされて決められています。
当然、ドル価格での決済になるので為替相場も大きく国内相場には影響をおよぼします。
LMEの在庫量との兼ね合いで、需要と供給のバランスによって国際相場は形成されるのですが、最近ではちょっと別の要因が加わっているらしいです。
それが何かというと、LMEの在庫量は520万トンと過去最高水準まで積み上がっているのにもかかわらず、在庫の多くが金融取引に使われており、現物が市場に流通せず、加工最高の在庫水準にあるにもかかわらず供給のタイト感がある為に、ジャパン・プレミアムが過去最高水準で推移している背景にあるという。
実体経済ではなく金融取引に翻弄され、最終的に地金価格上昇の余波で被害を受けるのは、多くの中小企業。
実際にLMEの価格自体は1900ドル/トンと低水準にあるため、もっとアルミ地金価格は下がっても良いんですけどね。
※今回の話は、2013年6月中旬のデータを基に構成しております。
2013年6月19日 9:00 AM | カテゴリー:地金相場

弊社では、高級オーディオ向け部品、美容関係の部品から高級店舗内装用などの部品を供給させて戴いております。
写真の部品は、Ry1.6仕上げでご要求を戴き、旋盤加工のみで仕上加工を行いました。
女性に大人気の某有名ブランド店でご使用戴く部品になります。
最終の表面処理はお客様の方でお手配されるとの事で、今回は生地品での納入となりました。
外観部品に対する管理ノウハウを駆使し、外観重要部品の加工対応可能な協力会社とアライアンスを組んでおり、素材調達から切削加工に、ショットブラスト処理後に、染色アルマイトを施し、シルク印刷、そして組立作業後のパッケージまで対応可能です。
調色が必要な指定色など、非常にデリケートな要求にも迅速にお応え出来るネットワークを構築しております。
超外観部品を少量生産から、月間数万個の超量産までを一貫して対応させて戴く事も可能です。
お問い合わせをお待ちしております。
電話 045-633-1056
FAX 045-633-1051
mail sales<@>mspjpn.com
※お手数ですが、メールの際には@前後の<>を消して送信下さい。
2013年6月17日 9:00 AM | カテゴリー:ASSY加工, 切削加工, 外観仕上げ部品, 表面処理
最近、アルミ押出し材のお引き合いが増えています。
お問い合わせ戴いております皆様、誠にありがとうございます。
お引き合い戴いている、ご利用分野は
LED照明用 アルミ押し出し形材 封孔アルマイト
高級オーディオパネル用 アルミ押出形材 ヘアライン処理+化研アルマイト+シルク印刷
産業機械用 アルミ押出材 硬質アルマイト40μアップ
放熱ヒートシンク用 アルミ押出形材 ブラックアルマイト
マリンスポーツ用 アルミ押出し材 加工後 封孔アルマイト
住宅設備用 アルミ押し出し型材 アルマイトクリア
アミューズメント施設用 アルミ押出し材 シルバーアルマイト封孔処理
多様な分野よりお引き合いを戴いております。
アルミ押し出しメーカーと綿密な打ち合わせを行いながら、一点一点丁寧にお見積り回答をさせて戴いております。
素材のみならず、加工まで弊社にお任せ戴くケースの方が多く、弊社本来のパフォーマンスを発揮出来ております。
少ロットから、量産まで、切削加工にプレス加工、曲げに表面処理、さまざまな加工法を熟知している営業マンが、本当の意味でコストダウン出来る方法を、お客様と共に検討して参ります。
最近はコスト重視の要望も多く、アジアのメーカーとも連携を組みながら、アルミニウム形材に対するさまざまなご要望にお応えできる体制を構築しております。
まずは、お問い合わせ下さい。
TEL: 045-633-1056
FAX: 045-633-1051
8:45 AM | カテゴリー:アルミ押出し材, 切削加工
MSPでは、比較的小さなサイズの超量産用部品に、ホットチャンバー方式ダイカストでの生産検討もお薦めしております。
一例を上げると、放熱性能が必要な部品の場合、コールドチャンバー方式ではなく、ホットチャンバー方式は、ADC12に比べ熱伝導率の高い合金を選択することが出来ます。
また、製品精度が高い成形が可能なので、追加工の必要がない設計であれば様々な切り口でのコストダウンが可能です。
もう一つの利点としては、型寿命が長い為に償却費用低下によるランニングコストの削減にも寄与します。
型更新の際には、ロット低減も含め一度ご検討戴ければと思います。
新規での型製作の場合、ADC12,AZ91D,ZDC-2と言う3種類での試作も可能です。(量産の場合は、1型1合金のみとなります)
<ホットチャンバー方式の特徴>
ホットチャンバー方式は、溶解炉と鋳造機が一体になっており、溶湯を効率よく金型へ圧入できます。
・小型製品の鋳造に向いている。
・コールドチャンバーと比較して、鋳造サイクルが短い。
・溶湯温度が安定している。
・低圧力の為、金型に負担が少ない。
・大型製品の鋳造には向いていない。
・対応金属、アルミニウム(ADC12)、マグネシウム(AZ91D)、亜鉛(ZDC-2)
2013年6月13日 12:32 AM | カテゴリー:ダイカスト, 亜鉛ダイカスト
2013年も早いもので、6月も半ばですね。
為替相場の変動や、海外市況の変動によりアルミ地金にかぎらず 金属相場は動いています。
そんな中で、アルミ地金はといえば、日本経済新聞相場をみれば
1月 236.8円/kg
2月 249.2円/kg
3月 240.1円/kg
4月 243.0円/kg
5月 247.1円/kg
という状況でした。
これを踏まえ、7~9月のNSPルールでの価格は 4~6月期と同じ250円/kgとなります。
円安基調が続く状況ですので、更に上昇する傾向が続く ものと思われます。
見積り案件に対しては、材料上昇時のリスクヘッジが 出来る内容での回答を心掛けられた方が良いと思います。
2013年6月3日 8:30 AM | カテゴリー:地金相場

アルミ櫛型 ヒートシンク
先日、アルミ押出し材を活用したヒートシンク(放熱板)のお引き合いを戴きました。
幅広なアルミ押出し形材の素材を少量で調達し、ヒートシンク(放熱板)の加工が得意な協力会社に加工を委託します。
少量で素材を調達できるルートも確立しております。
ヒートシンク専業メーカーから調達されていて、何か不都合な点がある場合には一度お問い合わせ戴ければと思います。
もちろん、小ロット生産にも喜んで対応させて戴きます。
試作から量産まで、アルミ押出形材を利用したヒートシンク(放熱板)の調達はMSPにお任せ下さい。
2013年4月13日 9:00 AM | カテゴリー:アルミ押出し材, 切削加工
この話、秘密保持契約の関係で詳細は書けないのが残念だ。
今、追いかけている様々な仕事の中で、五感的な評価が下される商品がある。
旋盤で削ったアルミに、ショットブラストを掛けて、染色アルマイトをするって内容なんだけど。
形状も厄介だし、ショットの目が細かいから下地が大事だし、アルマイトの色調は中間色。
これ書くだけで、判って戴ける人には判って戴ける厄介さが含まれている。
そして、この商品の見積り経緯がこれまた厄介。
中国で既に生産している商品で、五感的な不良で3割近く捨てなくてはならないので、
その費用やらなんやらを考えると日本で品質の安定した製品を調達した方が良いと判断したまではいいのだが・・・
中国価格がベースの為、3割の不良があっても普通にやったら勝ち目は無い。
そこで、我が優秀な切削・ショットブラスト・アルマイトの各協力会社に、我々のレベルの高さを見せてやろうと気合を入れて見積りに臨んだ。
一回の切り込み量を増やしても面粗度を落とす事無く出来る切削条件にギリギリまで条件を上げ、様々なノウハウを駆使してタイムを短縮した。
ショットブラストも、外観注意品を多く扱っている協力会社で効率のよい方法を考えてもらった。
アルマイトも、色差の品質管理に関しては信頼のおける協力会社だから心配は無いし、コストも相当協力してくれた。
素材についても、客先が指定して来た材質よりも品質を落とさずにコスト競争力のある材質を提案する事によってトータルコストを下げる事が出来た。
それらを取りまとめ、見積りを作成し客先に提出。 その評価は「いい線です」と戴いた。
思いっきり手前味噌だが・・・ あの形状で あの表面処理で あのコスト そりゃ~、今回のユニットが組めた時点で今回の評価は想定の範囲内。
それもこれも、お客様の担当の方が面倒くさがる最終ユーザーに対して根気強く情報収集を行ってくれた事が最大の功績なのだけど。。。
最終ユーザーが本当に困っているのであれば、中国とのトータルコストの差は不良率を加えれば大した事が無いだろうから、日本に戻すだろう。
戻す決断さえして頂ければ、我々のユニットが選択される可能性は非常に高い。
判断は、2月中に出るだろう。 今回は競争相手が中国だけに、どんな手段を講じて来るか判らないが、我々としては精一杯の見積りを出せたとの自負はある。
お客さまからも「これに限らず今後もお手伝い願いたい」とのお言葉を戴いたので、ベストを尽くした甲斐があった。
後は、果報は寝て待てだ!
MSPは、仕事に応じた協力会社のユニットを編成し、お客さまにとって最良の連携を作り上げる事によって、期待にお応えする体制を整えています。
中国製の品質でお悩みの方は、一度お問い合わせください。
MSPは、最良の解決法でお応え致します。
2013年1月31日 8:00 AM | カテゴリー:ASSY加工, 切削加工, 材料について, 表面処理
新しい合金がどんどん開発されていますが、基本をしっかり理解すれば大丈夫です。
マグネシウム合金の名称について
マグネシウム合金の呼称は、一般的にASTM規格が用いられます。
ASTM規格では、合金成分に対応したアルファベットと添加量を表す数値で標記されます。
(ASTM: American Society of Testing and Materials 米国試験材料協会が定める材料に関する標準化規格)
材質 AZ31 のマグネシウム合金は 下表のように分解され
アルミニウムをを約をを約3 約約3%、 33%、亜鉛を約ををを約1 約約1%11%%%含んだマグネシウム合金という事になります。
A 添加量が第1位の元素
Z 添加量が第2位の元素
3 添加量が第1位の元素(重量%)
1 添加量が第2位の元素(重量%)
記号
A アルミニウム
Z 亜鉛
K ジルコニウム
X カルシウム
M マンガン
材質と成分
AZ31 アルミニウム 3% 亜鉛 1%
AZ61 アルミニウム 6% 亜鉛 1%
AZ80 アルミニウム 8% 亜鉛 1%未満
ZK60 亜鉛 6% ジルコニウム 1%未満
AM60 アルミニウム 6% マンガン 1%
AMX602 アルミニウム 6% マンガン 1% カルシウム 2%
2013年1月30日 8:00 AM | カテゴリー:マグネシウム合金
« 前のページ
次のページ »